Close

PICK UP

I cover music -- and sometimes film.

Bradley Kanaris / Getty Images

2016年のポップ音楽シーンは比較的静かなものになるかもしれない。テイラー・スウィフト、エド・シーラン、ワン・ダイレクション、サム・スミスといった現在ヒットチャートを賑わせている面々が一時的な休業を示唆しているからだ。

アルバム『1989』を米国内で500万枚以上売り上げ、今年ツアーで8,000万ドル(フォーブスの推計、以下同)を稼いだテイラー・スウィフトは10月、音楽誌「NME」に「休んだほうがよさそう。人々も私からの休憩が必要かもしれないしね」と語った。休暇中は「友人と過ごしたり曲を書いたりするつもり」だという。スウィフトはこれまでほぼ2年に1枚のペースで秋頃にアルバムを発表しており、その影響力の大きさから今や音楽業界の恒例行事のようになっている。2016年末までには次作を出して欲しいものだ。

エド・シーランは9月、自身のツイッターで「ファンには悪い知らせ、そうじゃない人にはいい知らせだ」として、ルディメンタルの「Let It All On Me」へのフィーチャリング参加を最後にしばらくの間、新作をリリースしないことを発表。電話やネットが通じない自然の中で、1か月間は誰ともコンタクトを取らずに過ごすつもりだと語っている。もっとも彼のヒット曲の数々は常にラジオで流れているため、ファンがその不在を感じることはあまりないだろう。

先月ニューアルバム『メイド・イン・ザ・A.M.』をリリースしたばかりのワン・ダイレクションは、同作のプロモーションを終えたら少なくとも2年間は活動休止する予定だ。ルイ・トムリンソンはイギリスの情報番組「Good Morning Britain」に対し、メンバーはそれぞれソロ活動を視野に入れた曲作りをするだろうと話した。今年3月にゼイン・マリクが脱退して4人組になった彼らはこの4年間、アルバムリリースとツアーを絶え間なく繰り返し、2014年は7,500万ドルを稼いでいる。もしもメンバーのソロ活動がイン・シンク出身のジャスティン・ティンバーレイク並みに成功すれば、グループの次のアルバムが出るのは2年以上先になるだろう。その頃にはファンの関心は次のアーティストに移っていそうだが。

昨年から今年にかけて最もブレイクしたアーティストの一人で、『007スペクター』の主題歌が好評なサム・スミスも超多忙なスケジュールから少しの間解放されたいと望んでいる。彼はETの取材に「(普通の)23歳の暮らしを送りたい。(働きづめでも)恋愛の浮き沈みは常にあるからインスピレーションが枯れることはないけれど、デートする時間が欲しい」と語った。ファーストアルバムを出した後に仕事を控えるアーティストは珍しいが、スミスは5月に声帯手術を受けたこともあり、少し休むのは悪くないかもしれない。一方で彼は次のアルバムの曲作りに取りかかっているとも話しており、長期間休業するわけではなさそうだ。

さて2016年、これら4組のアーティストが空ける穴を誰が埋めるのか? まず、先月リリースされたアルバム『25』がイギリスとアメリカの両国で史上最高の発売初週セールスを記録したアデルがいる。ワン・ダイレクションと同日に発売されたジャスティン・ビーバーのアルバム『パーパス』も、売上はワン・ダイレクションを上回ると見られている。2016年中に出ると言われているブルーノ・マーズやケイティ・ペリーの新作も話題を呼ぶだろう。新人ではアレッシア・カーラが大々的にブレイクしそうだ。スウィフトらが充電している間、新しい音楽に耳を傾けてみるのもいいかもしれない。

編集=海田恭子

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

あなたにおすすめ

合わせて読みたい