キャリア・教育

2016.01.05 15:00

活力値を高める──新年に身につけたい8つの習慣

Antonio Guillem / shutterstock

自分自身のエネルギー(活力)値は、高めようと意識することで引き上げることができる。私たちの活力は時間とは異なり、自ら総量を増すことが可能だ。だから、その活力に注意を向けることは時間管理に力を入れることよりずっと効果的だ。仕事、生活、家族からの要求に応じられるあなたに変わることができる。 
1 全体的な見方をする

今日成果を上げることは重要だが、今後も成果を上げ続けることは、もっと重要だ。人生は短距離走ではなくマラソン。長期的な視点に立って考えることは、あなたの気を狂わすような、活力の浪費でしかない最悪の決定を回避するのに役立つ。一人の人間としてのあなた自身の活力値に仕事や個人的な問題、趣味などがいかに影響しているかに目を向け、状況に応じた賢明な決断をしよう。

2 活力を浪費しない

活力値は楽しければ高まり、気分が悪ければ下がる。重要なのは、課題をこなすのに費やす時間ではなく活力量だ。
何があなたの活力を増し、減らすのか書き出してみよう。すぐにパターンが見えてくるはずだ。人によって、活力が減る行動は異なる。家族や同僚と相談して、それぞれが活力を減らさない行動を担当するようにすればよい。

3 睡眠を優先する

誰でも十分な休息が取れているときの方がより良い決断ができる。最近の研究で、脳が毒素を排出するためには睡眠が必要なことが分かっている。睡眠は正しく機能する精神のために、身体的に必要なものだ。やるべきことが残っていても、必要な睡眠時間は確保しよう。

4 静かな時間を持つ

多かれ少なかれ内省的な人は、活力値を回復するために人との交流を控える必要がある。家族そろって過ごす週末やいくつもの会議が予定されている日に、一人になりたいと申し出るには精神的な強さが必要だ。だが、静かな時間が必要な人が活力を取り戻し、前向きな人でいるためには必要な行動だ。

5 境界域にとどまる

パソコンの前に座っていても、集中力を過度に高めても、大きなアイデアは浮かばない。戦略的洞察力は大抵、リラックスした状態と集中した状態の境界域にあるとき、あなたの脳に、脳内の異なる部分にある点と点をつなぐ作業を行う自由が与えられているときに最も高まる。会議室に向かう時間や出勤の途中、ジョギング中などに、「境界域にとどまる時間」を持つことが有効だ。

6 「小さな決断」を減らす

小さな決断でも、何かを決めるには活力がいる。スティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたのは、生産性のために使えたはずの精神力が使われてしまうのを防ぐためだ。小さな決断のための時間を減らしていき、何にどれだけの時間を使うかルールを決めよう。決めてしまえば、時間と活力を浪費してしまう可能性がある依頼を即座に断り、より重要な事のために必要な活力を保てるようになる。 

7 水を飲む

水分摂取は、体重増加と動作の緩慢化につながる栄養過多を防ぐだけでなく、健康を維持する。1日2リットルの飲水で、注意力を維持するために欲する糖分やコーヒーの量が減少することを実感できるはずだ。

8 健康的な食事と運動

健康的な食事と規則的な運動は、持続可能な活力を与えてくれると同時に、免疫系を強化してくれる。病気にもかかりづらくなる。

9 遠出する

より多くを達成するためには労働量の削減が効果的であるという考え方は、直観的に相いれないもののように思える。だが、休むことには心を癒す効果がある。少なくとも年に一度は長い休暇を取ろう。ギアをシフトダウンするには3~4日が必要。心が予備となる力を蓄え始めるのはその後だ。日常の環境から離れることで判断力が高まり、より大きく戦略的な、全体的な見通しを持てるようになる。

編集 = 木内涼子

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