テクノロジー

2015.12.30 10:50

2016年 デジタルマーケティングに到来する6大変化 Vol.2

nopporn / shutterstock

2016年は、昨年以上にデジタルマーケティングの競争が激しくなると予想される。競合に少しでも差をつけるには、これから起こる変化を予測し、勝てる戦略を練らなければならない。

ここでは、2016年のデジタルマーケティングの変化を予測した前編に続き、後編をお送りする。

4. インフルエンサー・マーケティングが重要
顧客らのツイッターのタイムラインやフェイスブックのフィードは、噂話や面白動画、友だちの結婚式と赤ちゃんの写真で埋め尽くされている。自社のブランドや記事に気付いてもらうのは、これまで以上に大変だ。

2016年は、さらに多くのマーケターが、自社のコミュニティにリーチさせる努力が必要だ。業界内で競合していないリーダーや有名人などと組んで、自社のメッセージを広めてもらう、インフルエンサー・マーケティングも一つの有効な手段だ。一定の料金を支払えば、自社記事やコンテンツを広めてもらうことが可能だ。

5. トラフィック獲得にグーグルを頼れなくなる
マーケティングの専門家リンカーン・マーフィーは、「2016年はSEOに頼りっぱなしでは失敗する」と言っている。SEOスキルを磨いてきたマーケターには残念だが、従来のSEOスキルは役に立たなくなりつつある。

しかし、時間をかけて培ったSEOスキルをすべて捨て、検索エンジンに最適化するのをやめろと言っているわけではない。グーグルは最近何度かアルゴリズムを変更したが、その中には良質なコンテンツを持つサイトに不利益な変更もある。アルゴリズム変更の犠牲になりたくなければ、自分でコントロールできる信用できる複数のソースからのトラフィック獲得に力を入れた方がいい。

6. 複数のチャネルで顧客と個別に付き合う
すべての顧客がひとつの場所にいてくれれば、マーケターとしてこれほど楽なことはない。しかし、実際にはメール、携帯、ツイッターなど顧客とのコミュニケーション窓口は複数にまたがる。

顧客の選んだチャネルで、個別に丁寧なやりとりをするのがマーケターの仕事だ。顧客が増え、ブランドが成長してきたら、顧客と強固な関係を築くツールが必要になってくる。自動で顧客と会話をしてくれる「Lifecycle.io」や「Autopilot」や「Customer.io」のような選択肢もある。

編集=的野裕子

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事