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connel / shutterstock

2015年11月1日、ニューヨークシティマラソンの興奮冷めやらぬ中、地下鉄で帰宅途中だった友人は、同じ車両に乗り合わせたある女性ランナーの話を聞いて圧倒された。やや足が不自由でI型糖尿病を患っていたが、完走したのだという。血糖値の測定やインスリンポンプの調整だけでなく、できることは何でも自分でやっていた。

彼女は障害を乗り越えるための4つのステップ ― 受容、適応、辛抱(継続)、反復 ― を実践する模範のようだった。これは一般の人にも応用できるステップだ。
彼女は27歳のオーストラリア人で、12歳のときからI型糖尿病を患っていたが、数年前にトレーニングを開始し、糖尿病を管理しつつマラソン完走を目指すようになった。

それでは、障害に立ち向かうのに有益な4つのステップについて説明していこう。障害を乗り越え、たとえ究極の解決法がなくても問題を解決の機会ととらえることが成功や幸せのカギになる。障害があるのは仕方がない。要はその障害に勇気をもって計画的に立ち向かえるかどうかである。強靭な人はこの4つのステップを直感的に実践し、大きな障害があっても成功している。逆にそれを実践することで彼らは強靭になっていくのだとも言える。

受容 — ありのままで
まず、受容とは、拒絶・回避はするが圧倒されているという、ジレンマの状態をいう。I型糖尿病は行動が制限される病気だという固定観念があるが、彼女はそれを打ち破りたいと考えていた。また、病気に振り回されるのではなく、病気をうまく管理すれば最適な結果が得られるとも信じていた。
健康、仕事、家族、対人関係、金銭など、どんな問題であれ、その現実を受け入れることが最適な解決法を探る第一歩になる。障害は避けて通れないが、もうイヤというほど聞かされている「ありのままで」という言葉のなかに解決のヒントが隠されている。

適応 — 何でも「ほどほど」に
また、幸せと強靭さとは対極にある。現状を維持しながら変わっていくには、「ほどほど」の解決策を見つけ、それとうまく折り合いをつけていくのが一番だ。
彼女が完走できたのは、走っている間も血糖値を測っていたからだ。彼女は、エネルギー補給だけでなく血糖値を安定的に保つのにも最適な食べ物についても調べた。

辛抱 — 同じことを継続する
道に迷った旅人がニューヨークでカーネギーホールへの道を尋ねると、「練習、練習、また練習」という答えが返ってきた。これは昔のジョークだが、障害にぶつかったときには、とくにこのオチが脳裏に浮かんでくる。彼女が初参加したマラソンを3時間39分で完走という見事な結果が辛抱の証。成功したいなら、同じことを継続することが大切だ。

反復 — 明日は明日の風が吹く
目標を達成しようとしまいと、チャンスは再び訪れる。訪れたらそれを受け入れ、適応し、辛抱すればいい。そして最後に「反復する」を加えれば完璧だ。
彼女はボストンマラソンにも出場したがっていたが、参加資格を得るのに必要なタイムをわずかにクリアできなかった。しかし、血糖値やインスリンを言い訳にせず、「反復」の模範を示すようにこう言った。「もう次のマラソンのことを考えているの! まずはボストン。ロンドンもいいわね。結局は自分にもできるんだということを証明したいのよ。そしてほかのI型糖尿病の人にも勇気を与えたいの。」

ただ、彼女の話はI型糖尿病の人だけに勇気を与えるものではなく、困難に直面しても成功して幸せになりたい人すべてを勇気づけるものだった。受容、適応、辛抱、そして反復。これはすべての人を勇気づけるステップなのだ。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

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