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Sergey Nivens/shutterstock

デジタル・トランスフォーメーションとは何か。知らないのは、あなただけではありません。しかしながら、全てのビジネスは、このキーワードに、できるだけ早く焦点を当てる必要があります。世界は、変わりつつあります。デジタル接続によって、世界がより身近なものになった一方で、それぞれの違いも際立つようになってきているのです。デジタル・トランスフォーメーションを受け入れていない企業は、置いてきぼりにされます。

デジタル・トランスフォーメーションとは何か

デジタル・トランスフォーメーションとは、組織をデジタルの世界に移行させる変化を指しています。それは、あなたの会社が、これまでのやり方を捨てて、テクノロジーの進展と共に常に変化し続けるビジネス・モデルを受け入れる瞬間です。あなたの事業は、コアの顧客グループに頼ってしばらくは継続できるかもしれませんが、デジタル・トランスフォーメーションを経なければ、もう生き残ることができないのです。コダックは、生き残れませんでした。ブロックバスターも、生き残れませんでした。現存する企業も、デジタルの未来に移行し始めなければ、同じ運命をたどるかもしれません。そこで、不可欠なデジタル・トランスフォーメーションを計画し始めるのに必要なことをまとめてみました。

あなたのビジネスにとってのデジタル・トランスフォーメーションの意味

デジタル・トランスフォーメーションを受け入れ、それに向けて動いていくことは、単に、はやっているテクノロジーの流行に全て乗ることではありません。それでは、いろんな切った野菜を鍋に入れて、それをスープと呼ぶようなものです。適切な材料を入れて火にかけなければ、スープはできません。少なくとも、人が飲みたいと思うようなものにはなりません。その代わりに、それぞれの会社は、デジタル・トランスフォーメーションが、自社にとってどういう意味を持つのか、落ち着いて考える必要があります。

企業としては、まず、コアのビジネス・プロセスを変革し、顧客/ビジネス・プロセスをデジタル化することを検討する必要があります。どのアプリケーション、プラットフォーム、ソリューションが、自社の社風、毎日のオペレーション、予算に合うか考えなければなりません。残念ながら、誰でも採用できるような決まりきった型はありません。これは、個別化と流れを読む力量を必要とするプロセスなのです。

デジタル・ディスラプションと消費者優先

デジタル・ディスラプションは、社会全体に対して、デジタル・トランスフォーメーションによって何ができるかを示すもう一つのキーワードです。スマートフォンが破壊をもたらし、Uber(ウーバー)が破壊をもたらし、ウエアラブル・テクノロジーが破壊をもたらし続けています。それぞれの鍵となるテクノロジーの進化により、消費者の毎日の生活は、さらに変化しています。標準が変わり、進歩によって、消費者に新たな価値がもたらされています。新たな変化を活用し、これらの変化が毎日の生活にどのような影響を及ぼすか理解している事業者は、自らのやり方を変えて、消費者のニーズを満たすことができます。

消費者中心主義は、あなたの会社がデジタル時代の要請に合致していることを確かにする一つのやり方です。あなたの会社の消費者が、インターネットをどのように使っているか、彼らの領域でどうやって出会うことができるかを知っていれば、消費者の生活を改善しつつ、販売力を向上させることができます。全ての事業者は、今すぐ、デジタル・トランスフォーメーションと破壊の力について考えなければなりません。最早、ちょっとだけ踏み出して、足を濡らして様子を見ることはできません。多くの企業にとっては、浮くか沈むかのどちらかといった状況なのです。

デジタル・トランスフォーメーションを事前に計画する

デジタル・トランスフォーメーションは、最終結果であるとともに、継続するプロセスでもあります。まず、最初の行動を起こさなければなりませんが、その後も進化し続ける必要があります。そうしないと、脱落します。デジタル・トランスフォーメーションに、即効薬はありません。あなたの会社のデジタル化の将来をチームで議論する際には、近い将来のことだけでなく、あなたの会社の長期的な目標についても考えてください。意味ある存在であり続けるためには、あなたの会社がデジタル時代に前進できるようなデジタル・ソリューションを実施する必要があり、立ち止まったり、後退してはいけません。

全ての段階において、ビジネス上の経験について考えてください。社内のオペレーションを合理化するために、何ができるでしょうか。顧客との相互関係を促進するために、何を実施できるでしょうか。これらが、デジタル・トランスフォーメーションを進める上での鍵となる側面です。ある企業にとっては、顧客がポータルにログインして請求書の支払ができるように、統合された支払ソリューションを採用することかもしれません。別の企業にとっては、ソーシャル・メディアを始めて、定期的に関連情報を掲示することかもしれません。どのようなデジタル・スペースへの動きも、デジタル・トランスフォーメーションの一部なのです。

長期的には、デジタルに関する経験は変化します。どうやって、変化をビジネス・プロセスにおいて、容易にできるでしょうか。あなたの会社を、これまでのビジネス慣行から離れて、よりデジタル志向の未来に向けていくためには、透明性、デジタル時代において意味ある存在であるためのグループとしての使命、顧客行動に常に注視することが、全て必要かもしれません。

いったん開始したとしても、デジタル・トランスフォーメーションは、まだまだ終わりではありません。経営しているのが地元のヨーグルト・ショップか10億ドルのテクノロジー関連の創業企業であるかに関わらず、デジタル・トランスフォーメーションは、事業の検討事項の中核であるべきです。それは、資本、諸経費、営業を検討しなければならないのと同様、成功のために不可欠です。

文=ダニエル・ニューマン/編集 = Forbes JAPAN 編集部

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