Design

Santos de Cartier

1世紀以上の歴史を持ちながら進化を続けるサントス。2018年に登場したコレクションでは、ファーストモデルから受け継がれたパリの幾何学的な美意識にのっとったスクエアのフォルムやベゼルを飾る8本のビスなど、オリジナルのデザインコードはそのままに、絶妙にディテールをアップデート。特徴的なベゼルは、スクエアのなかに緩やかな丸みを帯びたラインがブレスレット(ストラップ)へと流れていく、新たなフォルムを形成している。印象としては、とても滑らかで、モダンかつ洗練されたデザイン。そこがカルティエ デザインの妙である。また、豊富に揃えられたストラップは簡単に自分で交換が可能なシステムで、現代の男性の多様なライフスタイルとマッチする。

bold motif

サントスの特長の一つは、その後の腕時計の歴史に大きな影響を与えたスクエア フォルム。さらに特徴的なのは、誕生当時のパリで発展が著しかった建築や建造物からのインスピレーション。なかでも本来工業的で飾り気がないはずのビスを大胆にもデザインの一部として取り入れ、エレガントな意匠へと昇華させたあたりに、このコレクションの先鋭性が象徴されている。

Express icons elegantly

サントスをはじめ、カルティエ ウォッチにはブルーのリューズが使用されている。いまやこの美しいブルーのリューズはカルティエ ウォッチの代名詞。またローマ数字のインデックス、美しいブルースティールの針など、カルティエ ウォッチのデザインコードを随所から読み取ることができる。

bold motif

新作のサントスでは、さまざまなオケージョンへの対応が求められる現代の男性に向けて、モダンなアップデートが行われた。なかでも革新的なのはブレスレットやストラップのカラーを簡単に変更できる独自の“クィックスイッチ”。またブレスレットはサイズを自分自身で簡単に調整できる“スマートリンク”を採用。耐磁性、防水性も高めている。

Apploach to Innovation

自社製「Cal.1904-CH MC」を搭載したクロノグラフ。大きな特徴はクロノグラフ特有のプッシャーが付いていないこと。9時位置にスタート&ストップ・ボタンを設置し、リセットはリューズに組み込まれている。「サントス」のシンプルで洗練されたスタイルにこだわり、独創的な機構を生み出すところは、カルティエらしい。また、1909年にカルティエが発明したデプロワイヤントバックルも、サイズ調整や交換が容易で革が痛みにくく改良されている。