CONTRIBUTOR

福留 亮司

エディター、ライター

ファッション誌の編集に携わり、「エスクァイア日本版」副編集長を経てフリーに。毎年、スイスのジュネーブ・バーゼルで開催される時計の見本市を取材し、バックグラウンドや機能、新作まで造詣が深い。雑誌を中心に多くのメディアで活躍する。

  • ブレゲの特別なトゥールビヨン|300万円以上でも買いたい腕時計

    「ブレゲ」の名は、時計界において特別な響きを持っている。現代の腕時計に使われている多くの技術が、ひとりの天才時計師アブライアン=ルイ・ブレゲによって開発されたものだからだ。それは、自動巻機構、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨン、ヒゲゼンマイ、耐震機構、ツインバレルなどなど、 ...

  • 薄く美しい、スーツスタイルに相応しい「万能腕時計」の条件

    前回はフォーマル、つまりドレスコード「ブラックタイ」というシーンに相応しいモデルについて述べたのが、これが腕時計において唯一明確な基準があるとされているものである。はっきりいって、腕時計においてフォーマルシーン以外で明確にコレ!という基準はない。というわけでここでは、「こんなシーンで、こういった状況 ...

  • グランドセイコーの多様性が意外な効果を生む

    編集者であり、著作家でもある松永真理さんは、現在、複数の社外取締役を務めるとても強力なビジネスウーマンである。そんな松永さんが着用する腕時計は、王道かつ意外なモデルだった。リクルートにて雑誌編集者でキャリアをスタートさせた松永真理さんは、『就職ジャーナル』編集長、『とらばーゆ』編集長を歴任。その後、 ...

  • いつの時代もブランドの顔 「ドレスウォッチ」新作6選

    時計とは、不思議な工業製品である。機械式時計に限っていえば、その仕組みの大半が1世紀も前に開発されたものだからだ。つまり、精度や仕上げは格段に進化しているものの、100年前のものと現在のモデルを同一線上で語ることができるのである。 そんな背景を持っている時計だからこそ、人々は世代を超えて語り合う。い ...

  • 時計の可能性を広げるイノベーティブな腕時計

    現在の腕時計の主流である機械式時計は、13世紀に誕生したといわれている。地球の重力を利用し、錘りを動力とした「重錘時計」がその始まりということだ。それが一気に発展したのは、18~19世紀にかけてである。天才アブラアン・ルイ・ブレゲをはじめとした優秀な時計師たちにより、トゥールビヨン、永久カレンダーな ...

  • 機械式時計の魅力が詰まった高度な技術「超複雑機構」

    時計の価格を決める際、もっとも重要となるのはケース素材ではなく、そのケースに収められた機構である。もちろん、プラチナ、ゴールドといった高級素材を使用することで価格はアップするのだが、全体に占める割合は機構には及ばない。それは、大前提としては機械式であること。機械式時計は、職人の手で一つひとつ機械が組 ...

  • 実力がないと作れない「スケルトンウォッチ」の魅力

    機械式時計の最大の魅力は、数百もの部品によって組み立てられたムーブメントである。精巧に作られた部品が、有機的に連絡し合うことで時刻を表示する。その動きに、機械にも関わらず人間的な温かみを感じるからである。熱心な時計ファンともなれば、時計を腕に着けるだけでは飽き足らず、耳を澄ましてゼンマイが巻き上がる ...

  • ダイヤルに表現されたもう一つの暦、ムーンフェイズ百花繚乱

    今年のSIHHとバーゼルでは、ダイヤル上にお月様が載ったムーンフェイズ・モデルの多さも目についた。古くから太陽暦を採用していた西洋に比べ、近代まで月の運行を元にした太陰太陽暦が用いられた日本では、比較的親近感のあるモデルでもある。では、腕時計に搭載されているムーンフェイズ機構とはどのようなものなのか ...

  • 数少ない万能モデル「ラグジュアリー・スポーツ・ウォッチ」7選

    時計にはラグジュアリー・スポーツと呼ばれるカテゴリーがある。ここに分類されるモデルの多くは、大変な人気を博しており、購入するのに3年待ちというものまである。その歴史は、1972年のオーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」にはじまる。それまで高級時計といえば、ゴールドケースのドレスウォッチ、レザーストラップ ...

  • リンクアンドモチベーション会長が「ムーンフェイズ」を選ぶ理由

    リンクアンドモチベーションの小笹会長は、時計そのものよりも時計に搭載された機能に魅了され、複数のモデルを所有されている。その最も新しい仲間がジャガー・ルクルトの1本。薄くて美しいモデルである。世界で初めて“モチベーション”にフォーカスした経営コンサルティング会社、リンクアンド ...

  • ブラウンやグリーンも続々登場、進化する「カラーダイヤル」モデル

    2013、14年頃から目につくようになったのが、ブルーダイヤルのモデルだ。近年のトレンドでもある。昔から人気のあったダイヤルカラーなのだが、いきなり増えたのは技術の進化によって色味が安定してきたことにある。だから、同じブルーでも鮮やかだったり、落ち着いていたりと、その色の解釈もそれぞれで、ブランドご ...

  • 素材が増えて可能性が広がる─ 美しきコンビケースモデル4選

    一昔前は比較的所有率も高く、“コンビモデル”は主流な腕時計のひとつだった。コンビモデルとは、ゴールドとシルバーなど異なる色、素材を組み合わせた腕時計のことで、フルゴールドよりも控えめながら、少し華やいだ雰囲気を作り出すということで人気を博していた。当時はほぼステンレススチール ...

  • 定着した「ビジネスにも最適」な小径モデル、30mm台の腕時計5選

    20世紀中は、直径30mm台の腕時計が主流だった。30mm台後半でも大型だったが、今世紀に入り、その流れはどんどん大型に。45mm、47mmといったモデルが登場し、腕時計は大きく、華やかになっていった。それに呼応するように、世界的な時計ブームが起こり、さまざまなモデルが誕生してきた。そのなかには、数 ...

  • 人気の「ダイバーズウォッチ」は防水時計と何が違うのか?

    数ある腕時計の中で公的な基準をクリアしないと、その名を名乗れないモデルがある。それは、スポーティで精悍な顔を持ち、常に人気の高いダーバーズウォッチである。ダイバーズウォッチは、長い時計の歴史にあって、比較的新しい機能である。といっても、約半世紀も前に開発されたものではあるが。その機能の大半を懐中時計 ...

  • 今年最大の時計トレンド、「復刻モデル」と「クラシックデザイン」

    2000年代の大型化、複雑化の反動、そして、リーマンショックの影響もあり、ここ数年、時計界では「バック・トゥ・ザ・ベーシック」という言葉が聞かれるようになった。そうなると、まず出てくるのが復刻モデルである。ヴィンテージ時計のファンも少なからずいるように、クラシックなデザインを持つこのカテゴリーは、常 ...

  • 完全に「デザイン惚れ」した唯一無二の腕時計

    女性のキャリアを支援する会社、LiB(リブ)のCOOを務める佐藤洋介さんは、小学生のときから腕時計に親しんでいた時計好き。そんな彼が、「この1本」として選んだ腕時計が、ゼニス「クロノマスター エル・プリメロ オープン」。このモデルに対する熱烈な思いを語る。僕がまだ小学生のころに、祖父が海外旅行に行く ...

  • 「見た目」と「軽さ」のギャップに驚くリシャール・ミルの時計

    ここ数年、発表されるニューモデルは1000万円超えがメイン。いまもっともラグジュアリーな腕時計といっても過言ではないリシャール・ミル。数年前に「RM 035」を購入し、しかも時計に造詣のある小山薫堂さんに、その魅力を語ってもらった。放送作家、脚本家、ラジオパーソナリティ、大学教授とマルチに活躍されて ...

  • プラチナ素材の時計はなぜ高いのか?

    腕時計において、その価格を左右する要素のひとつにケース素材がある。これは搭載されている機能と双璧といっていいだろう。機能は複雑になればなるほど高くなるし、ケース素材は単純にステンレススチール、ゴールド、プラチナという順に高くなる。ただ、近年はカーボンやセラミック、合金など新素材がたくさん出てきていて ...

  • 見た目で選びがちな「クロノグラフ」の知っておきたい機能と歴史

    機能はさておき、見た目という点において、常に男性の人気が高いのがクロノグラフモデルだろう。ダイヤルに指針が数多く存在し、いかにもメカニカルな風貌を持っているのがクロノグラフモデルの大きな特徴だ。そして、このモデルを購入するひとの多くは、まずデザイン面から興味を持つことが多いようだ。クロノグラフとは、 ...

  • 「あの時計」誕生の背景には、ケースの進化があった

    紳士用腕時計の歴史は20世紀になってからはじまった。そもそもは19世紀末に起きたボーア戦争のときに、兵士が懐中時計に革ひもをつないで使ったのがはじまりだともいわれているが、現代に繋がる市販の腕時計となると、1904年にカルティエがブラジル人の飛行家、サントス・デュモンのために製作した「サントス」が最 ...