CONTRIBUTOR

福留 亮司

エディター、ライター

ファッション誌の編集に携わり、「エスクァイア日本版」副編集長を経てフリーに。毎年、スイスのジュネーブ・バーゼルで開催される時計の見本市を取材し、バックグラウンドや機能、新作まで造詣が深い。雑誌を中心に多くのメディアで活躍する。

  • ウィズコロナの時計界動向 オンオフ問わず楽しめる名作誕生か?

    今年はスイスでのフェアもすべて中止と、時計界もこれまでにない状況に陥った。今年も新作は製作されているが、時代の変わり目となったのは確かである。いまから約100年前に、いわゆるスペイン風邪が蔓延し、世界人口の約25%に相当する約5億人が感染したという。壊滅的と言っていいだろう。それでも世界は立ち直った ...

  • 職人同士の対話ができる腕時計

    初めてフランスでミシュランガイドの三つ星を獲得した日本人、「レストラン・ケイ」オーナーシェフの小林圭さんを納得させる時計とは。今年、2020年にフランス料理の本場、パリで三つ星獲得という快挙を遂げた小林さんだが、1999年に渡仏した当初は、修業が終わったら東京に帰るつもりだったという。しかし。「こち ...

  • 筋金入りの英国通が選ぶ「実用的かつお洒落」な腕時計

    「約25年前、私はヴァージンアトランティック航空に勤めており、日本と英国を行き来していました。同僚は時刻が2つわかるGMTなどをしていましたが、ベゼルを回したりダイヤルが2つあるのは、あまり格好いいとは感じられませんでした。私は日本と英国の時間さえわかればいいので、実用的かつお ...

  • 愉しい時間は、時計を外した時に思い出す

    「時計については、私は和の中で生きておりますので“お茶室”という意識があります。お茶室には炉と風炉があります。寒い季節にはお客さまに炭を近づけ、暖かい季節になると炭をお客さまから遠ざけます。もちろん、着物も道具もかわっていきます。それは時を愉しむことでもあるのです」丸山嘉桜さ ...

  • 本家トゥールビヨンモデルがさらなる進化を遂げた

    2000年初頭からしばらく続いた世界的時計ブームのおかげで、日本でも時計に対する見方が随分かわった。それ以前までは、多くの人がほんの数ブランドしか知らなかったわけだが、この時期を境にブランドの認知度は格段に上がったように思う。そして、それに伴って機構についての知識も向上している。10数年前までは、ク ...

  • 常に使い続けたからこそ、自分らしい腕時計に

    不動産業を営む田中さんは、2020年3月末にはマレーシアに移住するという。もちろん、それは日本での業績が好調である証拠でもある。 「不動産の仕事は人口が増加するところでうまくいきやすいはずなので、東南アジアの市場に挑戦することを決めました。人口が減少傾向にある日本だけでビシ ...

  • お客さまに会いに行くからこそシルバーのSSケースで|時の哲学

    インビクタスは「科学的アプローチで営業の世界に革命を!」というキャッチフレーズのもと、昨年11月に創業したばかりの新しい会社である。創業者の岡代表は、博報堂、プルデンシャル生命保険で営業をされていたビジネスマン。ご本人は、自らを「サラリーマンでした」というのだが、ただのサラリーマンではない。「博報堂 ...

  • チェロも腕時計も、使ってこそ価値がある

    クラシックをベースに、ロック、J-POPなど幅広いジャンルで活躍しているチェリスト、溝口肇さん。彼の作品で我々に一番馴染みがあるところでは、「世界の車窓から」のテーマ曲だろう。柔らかで、癒やされるような音色は、誰もが口ずさめるほど象徴的な作品だ。 その溝口さんが愛用する時計は、シチズンの「エコ・ドラ ...

  • デザイナーが計算しても作れない。奇跡的なバランス

    研壁さんとパネライの出会いは、とても古い。「僕は、20代から30歳半ばまでイタリアで仕事をしていました。まだパネライがそれほどメジャーではない1998年くらいだと思うんですが、ミラノ・スカラ座近くの通りにあった小さなパネライショップのショーウィンドウではじめてヴィンテージパネライを見たのが、パネライ ...

  • 「身につけないと、裸のような感覚」 稀代のファッショニスタが欠かせない腕時計

    イーサン氏のショップ「ブライスランズ」は、原宿の一画、いわゆるウラハラと呼ばれる地域にある。独自のスタイルを構築した大人のメンズショップは、いわゆる洋服好きの間だけではなく、ファッションのプロフェッショナルたちから支持されている、知る人ぞ知る名店である。「このブティックの商品は、1940~50年代の ...

  • 時計ツウの食指も動く 2019年の新作から選んだ「今年の3本」

    今年の時計界は、50周年の記念モデルが非常に多かった。なぜかというと、50年前の1969年に3つの画期的な出来事があったからだ。まずは、現在も多くのモデルに搭載されている自動巻きクロノグラフムーブメントが誕生した。これには6社が関わり、3つのムーブメントが誕生している。2つ目は、クォーツ時計の登場。 ...

  • オーストラリアから始まった、高級時計のプロ中のプロのキャリア

    今回は、東京・銀座に店舗を構える高級時計店「ザ アワーグラス」の社長、桃井 敦さんに登場いただいた。数多くの高級時計に触れてきたプロ中のプロ、桃井さんの経歴、そして、個人的に身につけている腕時計はとても興味深い。30数年に及ぶ桃井さんのキャリアのスタートは、オーストラリアだった。「20代半ばの頃でし ...

  • ボーム&メルシエと共通する「伝統の継承」と「新機軸の導入」

    日本酒「利他」を販売している神田豊島屋の木村倫太郎さんは、MBAを取得した現代のビジネスマン。そんな彼が日本酒販売に新しい風を吹き込んだ。日本酒の新しい形とそんな彼が好む腕時計とは?彼の名刺は見慣れない正方形だった。「升をイメージしました」こだわりの強い人なのか?と思ったが、もちろんそれは感じるとこ ...

  • IT経営者が、10年越しで手に入れた念願の「パトリモニー」

    10代のころから独学で学び、IT関連企業を立ち上げてきたイージーコミュニケーションズ代表の内海友貴さん。勤勉さと鋭い感性で若くして成功を収めた経営者の時計選びは、やはりひと味違う。内海さんに仕事の内容を問うと「基本的にIT畑がベースです」という。「webを使ったプロモーション、集客、販売などの事業戦 ...

  • 90年代、時計ジャーナリストが日本に初めて紹介した思い出の名機

    ブレゲは、クラシック、ドレスウォッチのイメージが強いが、スポーツウォッチの名機も存在する。 そのオーナーであり、時計ジャーナリストでもある名畑政治さんがその出合いと魅力を語った。世界最大の時計見本市「バーゼル ワールド」の取材を1990年代から続けている名畑政治さんは、現在、時計専門のWEBマガジン ...

  • カレンダー機能を持つ腕時計「ブランパン」に夢中な理由|時の哲学

    今回は腕時計を複数本所有しているという時計好きの元早大教授、藤井正嗣さんに話をうかがった。元々商社マンという最前線で活躍されたビジネスマンは、どのような時計を好むのだろうか?「時計は趣味というか小学生以来の恋人です」という早稲田大学理工学術院の元教授、藤井正嗣さん。インタビューにうかがった時は教授で ...

  • カルティエの「時計に対するアツい想い」が響く

    今回ご登場いただいたのは、水素関連商品を開発・販売するヘルスケアベンチャー、アクアバンクの代表である竹原タカシさん。ストレスフリーな成熟社会の実現を目指す竹原さんが愛用する腕時計とは?竹原さんは、これまでに水素水ウォーターサーバーや水素入りチョコ「SuicCho(スイッチョ)」などを開発してきた。「 ...

  • 時計も多様性の時代 バーゼル取材から選ぶ「今年の時計」ベスト5

    2019年のバーゼルワールドでは、21ブランドを取材。各ブランドで平均10本強くらいの新作を見させていただいたので、その総数は200本を軽く超えるのだが、そのなかから独断と偏見で今年のベスト5を選ばせていただいた。そのポイントが機能面、デザイン面とさまざまなのは、腕時計の多様性を物語っているからであ ...

  • 精悍なロレックスと薄型のグランドセイコーと|バーゼル 3日目

    今年も3月21日から26日も6日間にわたり、バーゼルワールドが開催された。3日目の取材は、135周年を迎えたエドックスからスタート。今年はフラッグシップである「クロノオフショア1」シリーズから、カーボンダイヤルを採用した「クロノオフショア1 カーボン クロノグラフ」が発表された。ケースとベゼルにカー ...

  • パテック・フィリップの「定番」が新しい|バーゼル 2日目

    3月に開催されたバーゼルワールドの取材。2日目は、オリスからスタート。このブランドにはダイバーズコレクションがあり、今年の新作でとくに印象に残ったのは環境保全を訴えかけるモデルだった。 そのひとつが、最近問題になっている廃棄プラスティックの海洋流出問題に取り組む団体とのパートナーシップである。タッグ ...