春になるとお店の棚には春めいた色彩のパッケージが溢れて、店全体が華やかになる。桜のイメージが強いためかピンク系が多いが、桜色に染まる店頭は、日本の春の風物詩とも言える。では、この春っぽいパッケージデザインは、実際に売り上げに効果があるのだろうか。

インターネットリサーチ事業などを行うNEXER(ネクサー)は、パッケージ印刷サービスを展開するスプリックと共同で全国の男女1000人を対象に「春を連想する商品パッケージに関するアンケート」と題する調査を実施した。それによると、春を連想させるパッケージに惹かれたことがある人は全体の約4割。具体的には、桜柄のボディーソープ、豆乳飲料の桜もち味、桜色のパッケージのビールなどとなっている。

春らしいパッケージに惹かれた人は意外に少なく感じられるが、買う予定がなかったが春を連想させるパッケージの商品をつい買ってしまった経験のある人は5割を超えている。こちらは、お菓子やお茶など比較的安価に買えるものが多い。どちらも、「キレイな印象で見るだけで気分が上がる」、「春がやってきたようでワクワクした」と、高揚感が引き出されている。また春は入学や卒業など慶事が重なる時期でもあり、春を連想させるパッケージの商品を贈り物に選ぶ人も多かったとのこと。
普段から売られている商品がこの時期だけ春デザインになることが多いが、「いつもより華やかな感じで惹かれた」との意見からもわかるように、NEXERは春限定パッケージが売り上げアップに貢献しているとし、「この機会に、販促POPの見直しや限定デザインのパッケージを一から制作してみては」と提案している。