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北米

2025.01.29 12:30

米Googleマップ、メキシコ湾の名称を「アメリカ湾」に変更へ

Shutterstock.com

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米グーグルは1月27日、米国内のGoogleマップの利用者向けの「メキシコ湾」の名称を「アメリカ湾」と表示する予定だと発表した。この措置は、ドナルド・トランプ大統領が先週署名した大統領令に基づくもので、地理的名称の扱いに関する同社のポリシーに準じたものだという。

グーグルによると、同社は長年、「公式な政府の情報源で名称が更新された場合には、その更新を適用する」というポリシーを維持しており、米国の場合は、この情報源は地名情報システム(GNIS)に登録された名称を意味する。

グーグルは今後、GNIS上の地名が「メキシコ湾」から「アメリカ湾」に、そして「デナリ山」が「マウント・マッキンリー(マッキンリー山)」に変更された際に、Googleマップにもその変更を反映すると述べている

同社は、この措置が「公式名称が国によって異なる場合は、現地の公式な名称を表示する」という長年のポリシーに一致していると説明している。

これにより、米国内のGoogleマップ利用者は、「アメリカ湾」という名称を見ることになる一方で、メキシコ国内の利用者には「メキシコ湾」と表示されることになる。また、その他の国の利用者には、両方の名称が併記される。

Googleマップ上の地理的境界や地名の扱いは、過去に物議を醸しており、現在、グーグルは利用者がどの国から検索しているかという情報に基づいて異なる結果を表示している。たとえば、インドではカシミール地方が完全に同国の領土内にあると表示される。しかし、同国外から見ると、カシミールはパキスタンや中国が一部を支配する紛争地域として表示される。

また、日本では「日本海」として表示される海域が、韓国では「東海」と表示される。両国以外では、このエリアは「日本海(東海)」と表記される。

メキシコ湾の改名は、トランプが就任初日に署名した数多くの大統領令のうちの1つだった。また、この命令は、米国の最高峰の山の名称を2015年以前の「マッキンリー山」に戻すことも求めている。

大統領令によれば、内務長官は30日以内にGNISのデータベースで名称変更を実施する必要がある。この変更が適用されれば、すべての連邦機関の地図や契約書、その他の文書で新たな公式名称が使用されることになる。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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