第4四半期決算の中身を見てみよう。上述したように、調整後の収益は144億ドル(約2兆2500億円)で前年同期比6%増となった。GAAPベースの収益は156億ドル(約2兆4400億円)で同9%増となったが、これは主に、「貨物およびその他」セグメントからの収益が同30%以上増加したことによる。旅客収入は同5%増であった。デルタ航空の座席有効マイル(ASM)は5%増加したが、座席有効マイルあたりの旅客収入は横ばいとなった。
調整後の営業利益率は前年同期の9.7%から12%へと改善した。これは主に、燃料費が同8%減の24億ドル(約3800億円)となったことに起因する。この結果、調整後のEPSは前年同期の1.28ドルから1.85ドルへと増加した。
デルタ航空は2025年度の業績見通しを発表しており、年間収益に関しては前年比10%以上の増益を見込んでいる。第1四半期については、収益が7~9%増加し、調整後のEPSは0.70ドルから1.00ドルの範囲になるとの見通しを示した。
第4四半期の決算発表後、デルタ航空の株価は好調に推移したものの、過去4年間を通してみると、年間リターンはS&P500種株価指数よりも変動が大きい。デルタ航空の年間リターンは、2021年はマイナス3%、2022年はマイナス16%、2023年は23%、2024年は52%だった。
私たちは、デルタ航空株には依然として上昇の余地があると考える。私たちが算出したデルタ航空の目標株価は77ドルであり、米国時間1月15日現在の株価である約65ドルから15%以上の乖離がある。上述の目標株価は、PER(株価収益率)を10倍、2025年度の年間予想EPSを7.54ドルとして算出した。
(forbes.com原文)