AI

2024.10.23 10:00

AIで「動物とコミュニケーションを図る」プロジェクトが25億円を調達

同NPOは、2030年までに人間が他の種とコミュニケーションがとれるようにするか、少なくとも彼らが何を言っているのかを理解できるようにしたいと考えている。彼らは、これまでシロイルカやカラス、キンカチョウなど特定の動物の発声パターンに関する研究を行っているほか、ChatGPTに類似したものに進化させることを目指す基礎モデルを開発しており、2022年にリリースした初期バージョンは、機械学習技術を駆使してさまざまな動物の音声録音の中からパターンを特定することができるという。

アース・スピーシーズ ・プロジェクトは設立以来、査読付き論文を5本発表し(現在6本目も準備中)、3本の論文を自費出版している。これらの論文の一部は特定の種に関連したもので、他は基礎モデルに関するものだ。

アース・スピーシーズ ・プロジェクトは、シリコンバレー出身である創業メンバーのコネクションを活かし、ビリオネアからの寄付で事業を運営してきた。ラスキンがホフマンと出会ったのは、彼がMozillaで取締役を務め、Firefoxの設計に携わっていたときのことだ。ラスキンは、2015年に初めてホフマンにアース・スピーシーズ ・プロジェクトのアイデアを共有した。

地球と人類の生命を維持することにつながる

「ホフマンは、文化や言語を持つのは人間だけでないことがわかったときに何が起こるのか、そしてそれが人類と自然との関係にどのような変化をもたらすのかという哲学的な話に魅了された」とラスキンは言う。彼は、2022年に気候変動対策に取り組む友人から、パウエル・ジョブズのWaverley Street Foundationを紹介されたという。ラスキンは、動物をより人間的に見せることで動物や生物多様性に対する人々の関心が高まり、地球と人類の生命を維持することにつながると考えている。
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編集=上田裕資

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