上級管理職にとって、求人市場で競争力を保つためには、戦略的に先を見通しつつ、そうした空白期間を自信をもって扱うことが重要になる。
ここでは、自分のリーダーとしての資質を示しながら履歴書の空白期間に効果的に対処し、うまく説明する方法を紹介しよう。
履歴書の空白期間の影響について理解する
履歴書の空白期間は、雇用主になるかもしれない相手にとっては、警戒の合図になる。上級幹部を求めているときにはなおさらだ。採用担当者は、あなたの仕事に対する責任感、ペースの速い業界にしっかりついていく能力、さらには、あなたのスキルに疑問を抱くかもしれない。
だが、ここで覚えておくべき重要な点は、空白期間があっても、それがあなたのキャリアの軌跡すべてを定義するわけではないことだ。肝心なのは、履歴書の中にあるその期間をどう位置付け、説明するのかということだ。
戦略的なアプローチとしては、空白期間の理由について、正直でありながらも如才なく説明し、その期間に何を達成したかに力点を置くといいだろう。
個人的な成長、さらなる教育、あるいは内省でもなんでもいいが、そうした空白期間を、欠落ではなく成長の期間として説明することで、自分に利する方向に話を導くことができるはずだ。
正直に話す
書類上でも、面接の場でも、履歴書の空白期間を説明する際には正直さがカギとなる。隠したり、うわべを飾ったりしたいという誘惑に屈してはいけない。そうではなく、空白期間を真正面から認め、簡潔に説明しよう。健康や家族など、個人的な理由によるものなら、単純にそう言うだけで済むこともある。レイオフや会社の解散などが理由でキャリアが中断したのなら、業界全体の状況に重点を置くといいかもしれない。
コンサルティング、フリーランスの仕事、職能開発などを通じて、空白期間中も先を見据えて行動していたことを強調しよう。
レジリエンスと先見的な姿勢を示せば、負債のように見えるものを資産に変えることができるはずだ。
成長と学習を強調する
履歴書の空白期間を埋めあわせる上で、とりわけ効果的な方法の一つが、その期間中の成長と学習を強調することだ。例えば、仕事から離れていた時間を利用して、新たな資格を取得したとか、より高度な教育を受けたとか、あるいは業界に関係する研究をした、などを示すといいだろう。
そうすれば、学習継続に対する意欲を示せるだけでなく、適応して進歩する前向きなリーダーとしての自分の立ち位置を伝えることができる。
履歴書やLinkedIn(リンクトイン)のプロフィルでそうした成果を強調すれば、雇用主候補は空白期間を、キャリア上の道のりに開いた穴ではなく、発展の時期と見てくれるはずだ。