「五月雨式に申し訳ございません」の意味と由来
「五月雨式」の読み方と意味
「五月雨式(さみだれしき)」とは、物事が断続的に、あるいはだらだらと続く様子を表す言葉です。ビジネスシーンでは、連続してメールを送る際や、複数回に分けて連絡をする際に用いられることが多いです。具体的には、「立て続けにメールを送ってしまい申し訳ない」という意味を込めて使われます。
「五月雨式」の語源と由来
「五月雨式」の語源は、旧暦の5月に降る長雨(五月雨=さみだれ)に由来します。この時期の雨がだらだらと続く様子から、物事が一度で終わらずに続く状況を「五月雨式」と表現するようになりました。ビジネスシーンでは、この表現を用いて、連続した連絡や報告の際に相手に対する配慮を示すことができます。
「五月雨式に申し訳ございません」の使い方と例文
連絡や報告を立て続けに行う際の例文
連続してメールを送る際には、以下のような文例が参考になります。
件名:資料送付の件 〇〇様 お世話になっております。営業部の△△です。 五月雨式に申し訳ございません。 先ほどのメールに添付漏れがございましたので、改めて資料を送付させていただきます。 ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。 (署名)
複数回に分けて納品する際の例文
納品が複数回にわたる場合の例文です。
件名:納品について 株式会社〇〇 〇〇様 お世話になっております。△△株式会社の△△です。 今回の納品に関し、五月雨式の納品となり申し訳ございません。準備が整ったものから順次発送いたしますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 (署名)
納品を分割して依頼する際の例文
自社が発注した商品を分割して納品してもらう場合の例文です。
件名:納品のお願い 株式会社〇〇 〇〇様 いつもお世話になっております。△△株式会社の事業部の△△です。 申し訳ございませんが、五月雨式に納品していただくことは可能でしょうか。ご対応いただけると助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 (署名)
「五月雨式に申し訳ございません」のビジネスで使える言い換え表現
「立て続けにすみません」の例文
「五月雨式に申し訳ございません」と同様の意味を持つ「立て続けにすみません」の例文です。
件名:会議資料の再送 営業部 〇〇部長 お疲れ様です。事業部の△△です。 立て続けにすみません。 先ほどお送りした資料に誤りがありましたので、訂正したものを再送させていただきます。 ご確認よろしくお願いいたします。 (署名)
「続けてのメール失礼します」の例文
短時間に複数のメールを送る際には、「続けてのメール失礼します」と添えることが有効です。
件名:報告書の再送 営業部 〇〇さん お疲れ様です。△△です。 続けてのメール失礼します。 先ほどの報告書に一部不備がありましたので、修正したものを再送いたします。 よろしくお願いいたします。 (署名)
「何度もメールしてすみません」の例文
「何度もメールしてすみません」は、同僚や部下に対して使いやすい表現です。
件名:追加情報の共有 〇〇さん お疲れ様です。△△です。 お忙しいところ何度もメールしてすみません。 先日の件について、追加の情報をお送りします。 よろしくお願いいたします。 (署名)
「五月雨式に申し訳ございません」を使用する際の注意点
何が五月雨式なのかを明確にする
「五月雨式に申し訳ございません」を使用する際は、何が連続しているのかを明確にしましょう。例えば、連続してメールを送る理由や、納品が複数回に分かれる理由を具体的に説明することが重要です。
口語表現としては使わない
「五月雨式に申し訳ございません」は、主にメールやチャットで使用する表現です。口語ではあまり馴染みがないため、対面の会話では「度々申し訳ございません」や「重ね重ね申し訳ございません」を使用するのが適切です。
「五月雨式」に謝意は含まれない
「五月雨式」自体には謝意は含まれていません。そのため、謝罪の意図を伝える際には「申し訳ございません」などの表現を組み合わせて使いましょう。
類似表現「矢継ぎ早に申し訳ございません」との違い
「矢継ぎ早に申し訳ございません」の意味と使い方
「矢継ぎ早(やつぎばや)」とは、立て続けに物事を行う様子を表す言葉です。「矢継ぎ早に申し訳ございません」は、「立て続けに送信してしまい申し訳ない」という意味を持ちます。
「五月雨式」と「矢継ぎ早」の違いと使い分け方
「五月雨式」は、物事がだらだらと続く様子を表し、「矢継ぎ早」は素早く連続する様子を表します。ビジネスメールにおいては、緊急性が高い場合には「矢継ぎ早」を使用し、一般的な連続連絡には「五月雨式」を使用するのが適切です。
ビジネスメールで使える「五月雨式に申し訳ございません」の英語表現
英語での表現と例文
「五月雨式に申し訳ございません」は、以下のような英語表現で伝えることができます。
I'm sorry for sending you so many emails in a row. I apologize for sending you emails repeatedly. I'm so sorry to bother you with so many emails.
「sorry」はくだけた表現のため、より丁寧に伝えたい場合は「very sorry」や「truly sorry」を使用しましょう。
まとめ:「五月雨式に申し訳ございません」を正しく使いこなそう
「五月雨式に申し訳ございません」は、ビジネスメールで非常に便利な表現です。連続してメールを送ったり、複数回にわたる連絡をする際に、一文添えることで相手に配慮を示し、謝意を伝えることができます。使い方や言い換え表現を覚えて、さまざまなビジネスシーンで活用しましょう。