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2024.07.18 00:00

「してください」は正しい敬語か?その使い方と注意点を徹底解説

「してください」という表現は、日常的にもビジネスシーンでもよく使われる言葉ですが、果たして正しい敬語なのでしょうか。本記事では、「してください」の意味や使い方、言い換え表現、注意点について詳しく解説します。正しい敬語を身につけることで、より丁寧で円滑なコミュニケーションを図りましょう。

「してください」は敬語?

「してください」の意味と背景

「してください」は、動詞「する」の連用形「し」と接続助詞「て」、そして「ください」に分解できます。「ください」は「くださる」の命令形であり、「くださる」は「くれる」の尊敬語です。つまり、「してください」は敬語の一種であると言えますが、同時に命令形でもあるため、使用する相手によっては命令されたと感じる可能性があります。

漢字の「して下さい」との違い

「してください」と「して下さい」には微妙な違いがあります。「してください」はひらがなで書くことで、動詞の補助動詞として使われ、依頼やお願いを柔らかく表現します。一方、「して下さい」は動詞として使われ、物や行為を直接要求する際に使われます。


「してください」のより丁寧な言い換え表現

なさってください

「なさる」は「する」の尊敬語です。「なさってください」とすることで、より敬意を込めた表現になります。

例文:資料を読んでなさってください。

してくださいませ

「ませ」を付けることで、より丁寧で柔らかな印象を与えます。

例文:こちらの書類にご記入してくださいませ。

してくださいますか

「してくださいますか」とすることで、相手の意思や都合を伺う形になり、より丁寧な依頼となります。

例文:このファイルを確認してくださいますか。

「してください」の誤用と注意点

「お(ご)~してください」は誤り

「お(ご)~してください」は誤った敬語表現です。「お(ご)~する」は自分の動作を謙譲語にするため、「お渡ししてください」ではなく「お渡しください」、「ご理解してください」ではなく「ご理解ください」と表現するのが正しいです。

「されてください」は使わない

「される」は「する」の尊敬語ですが、「されてください」という表現は一般的ではありません。正しくは「なさってください」を使用しましょう。

ビジネスシーンで使えるその他の依頼表現

クッション言葉で命令口調を和らげる

クッション言葉を使うことで、「してください」の印象を和らげることができます。

例文:

誠に恐縮ですが、資料をご確認ください。

お忙しいところ申し訳ありませんが、会議の準備をお願いいたします。

より丁寧な言い換え表現

クッション言葉と組み合わせることで、より丁寧な表現が可能です。

例文:

お手数ですが、この資料に目を通していただけますでしょうか。

ご面倒をおかけしますが、こちらの書類をご記入いただけますか。

「してください」の英語表現

please

「please」は「お願いします」という意味で、丁寧な依頼を表す言葉です。

例文:Please check this document.(この書類を確認してください。)

could you~?

「could you~?」は「~してくれませんか?」という意味で、より丁寧な依頼表現です。

例文:Could you please send me the report?(レポートを送ってくださいませんか?)

please do me a favor

「please do me a favor」は「お願いを聞いてください」という意味です。

例文:Would you please do me a favor and review this document?(この書類を確認してもらえませんか?)


まとめ:「してください」は命令形のため、ビジネスシーンでの使用は特に注意しよう

「してください」は敬語の一種でありながら命令形でもあるため、相手によっては不快にさせてしまう可能性があります。ビジネスシーンでは特に注意が必要です。より敬意を込めた「なさってください」や「してくださいませ」などの表現に言い換えたり、クッション言葉を上手に使うことで、丁寧で適切なコミュニケーションを心がけましょう。

本記事で紹介した使い方や注意点を参考にして、正しい敬語を身につけ、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう。

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