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2024.07.02 12:00

ウォーレン・バフェットが毎年恒例の「夏の寄付」、今年は8540億円

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「オマハの賢人」と呼ばれる伝説の投資家、ウォーレン・バフェットは2006年以来、毎年夏に自身が経営するバークシャー・ハサウェイの株式を慈善団体に寄付している。彼は、今年も総額約53億ドル(約8540億円)相当の株式を5つの慈善団体に寄付することを6月28日に発表した。

最大の金額を受け取るのは、例年通りビル・ゲイツの財団で、40億ドル以上のバークシャー株を授与される。この寄付は、2000年にビル・ゲイツとメリンダ・フレンチ・ゲイツが立ち上げた財団が多くの混乱に直面する中で行われる。2021年にゲイツと離婚したフレンチ・ゲイツは先日、自身の財団を立ち上げるためにゲイツ財団を離れていた。

この動きの一環として、かつてはビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団と呼ばれた慈善団体は、ゲイツ財団に改称することを発表した。バフェットは長年この団体の信託役を務めていたが、2021年に退任した。

さらに、バフェットが亡き妻のスーザンとともに設立したスーザン・トンプソン・バフェット財団にも、約4億ドル相当のバークシャー株が授与される。この財団は医療と教育に焦点を当てている。バフェットはまた、自身の3人の子供たちが設立した慈善団体にも数億ドルを寄付する。ハワード・G・バフェット財団、シャーウッド財団、ノヴォ財団のそれぞれに約2億8500万ドル相当の株式が授与される。

バフェットは、これまで430億ドル以上を寄付してきたゲイツ財団に対し、生涯を通じて巨額の寄付を続ける予定だ。しかし、現在93歳の彼は、死去した際に、残りの財産の99%以上を3人の子供たちが監督する慈善信託に移す計画だ。バフェットは、この取り決めを11月に発表し、先日のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によるインタビューで詳しく説明していた。

「私の3人の子供たちは、素晴らしい価値観を持っています。彼らがどのように物事を進めるかについて100%信頼しています」とバフェットはWSJに語った。

彼は、生涯の資産のほぼすべてを寄付することを2006年に宣言し、2010年にゲイツらと共に、世界のビリオネアたちに資産の少なくとも半分を寄付することを奨励する団体の「ギビング・プレッジ」を設立した。

バフェットの累計の寄付額は、フォーブスの「米国最大の慈善活動家」ランキングによると560億ドル(約9兆円)を超えている。彼は、このリストで2月にトップに立った。

フォーブスは、28日の寄付の発表後のバフェットの保有資産が1290億ドルに減少したと試算している。彼は、フォーブスの世界の富豪ランキングでこれまで8位に入っていたが、現在は10位となっている。バフェットは、自身が約60年をかけて世界で最も価値が高い企業に成長させたバークシャー・ハサウェイの株式の約14%を保有している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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