経営・戦略

2024.06.23 09:45

高高度気球で宇宙生前葬 葬儀分野で進む革新的事業

プレスリリースより

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さがみ典礼などの冠婚葬祭事業で知られるアルファクラブ武蔵野は、創業70年に向けた事業計画「VISION70」を展開しているが、このほどすでに実施されているものも含め、新たな計画が発表された。高高度気球による宇宙生前葬、ライフエンディングに特化したCVCなど、内容は多岐にわたる。

1962年にさがみ典礼として創業したアルファクラブ武蔵野は、2032年に70周年を迎える。それにあたり、VIVION70の具体的なプランを創案する「未来創造会議」を2021年から実施し、若手社員から数々の提案がなされた。そのうち、遺骨をロケットで宇宙に散骨する宇宙葬、ライフエンディング事業に特化したコーポレート・ベンチャー・キャピタル「LifeShift Innovaiton1号ファンド」、遺体管理のDX化などはすでに実現している。

また、7月にはメタバース霊園「風の霊」をリリース、予算、規模、家族の意向を聞いてAIが祭壇のデザインを行う「AI祭壇」サービスの提供や、2040年にピークアウトするとされる葬儀の効率化を目指し、テクノロジーを融合させた葬儀場の建設も計画している。

だがとくに目を惹くのは、高高度気球による宇宙観光を行うアメリカのSpace Perspective(スペース・パースペクティブ)と提携した宇宙生前葬計画だ。もっとも、同社は今年中の有人試験飛行を実施するとしているため、実現するのは少し先になりそうだが。宇宙散骨は、これまでアメリカで行っていた散骨式が国内でできるよう、JAXAと交渉を進めるという。
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不謹慎なようだが、葬儀分野が面白い。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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