経営・戦略

2024.06.21 17:45

満足度の高い企業向けセミナーに欠かせない意外なもの

Getty image

ビジネス関連セミナーには当然のことながら当たり外れがあるが、満足のいくセミナーとは具体的にどんなものなのか。アンケート調査の結果、その特徴が示された。セミナー企画者だけでなく、そのセミナーに参加すべきかどうか迷っている人にも参考になるはずだ。

マーケティングやコンサルティングの各種サービスを提供するIDEATECH(アイデアテック)は、BtoB企業向けセミナーに参加したことがある経営者、役員、一般社員109人を対象に意識調査を実施したが、そこから優れたセミナーの条件を読み取ることができる。まずはズバリ、満足度の高いセミナーの特徴を尋ねると、1位は「講師の質が高い」、2位は「テーマに沿った内容となっている」、3位は「資料がわかりやすい」という具合だ。

自由意見では、同業他社の事例、具体例と高い専門性、理論だけでなく実践で使えるイメージができるといった内容を整えたものが支持されている。ちなみに3位の「わかりやすい資料」とは、「重要なポイントが強調されている」、「調査結果をもとに説明されている」、「実例やケーススタディーが含まれている」といったものだ。

また、資料以外に話される内容に重要ポイントが多い、セミナー限定の資料やコンテンツ、参加特典などもあげられたが、質疑応答での講師と直接コミュニケーションがとれる、参加者との交流が深められるなど、参加者と講師または参加者同士の交流のための時間が適切に確保されていることも、高い満足度につながっている。

セミナーの参加を考えている人には、こうした内容を見極めることで「あたり」の確率は高くなるだろう。一方、主催者にとって参考になるのが、以上の点に加えて参加者たちの要望だ。アンケート回答者の6割近くが、セミナー後の電話でのフォローアップを望んでいた。

求めるフォローアップの内容は、「セミナーの補足説明」、「個別のアドバイス」、「セミナー内容の不明点の解消」、「追加資料の提供」などとなっている。また、フォローアップのタイミングは、およそ3割が当日中としている。

そもそもセミナーに参加する目的は、ダントツ1位が最新情報の習得だが、同業者や専門家との交流、ディスカッションができるといった、情報交換やコミュニケーションも大きい。講師や資料の質は当然のこととして、質問、ディスカッション、情報交換が十分にできる上手な時間配分が意外に重要だとわかる。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事