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2024.06.15 12:00

あなたが知らないかもしれない「富める者の原則」

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富裕層と一般庶民の格差は、広がる一方に見える。裕福な人が成功できた理由を、幸運や富の相続に帰することは簡単だ。けれども、富める者のふるまいには、他の人と一線を画すに足る基本原則や習慣が伴っていることも確かだ。こうした習慣を理解することで、富を築き維持するための価値ある知見を得られるだろう。

裕福になりたいなら、富める者が堅持している原則について理解し、実践することが重要だ。これらの原則は、単なる金銭面での戦略にとどまらず、長期的なビジョン、学び続ける姿勢、そして計算の上でリスクを取ることを特徴とする思考様式を含む。

富める者は、金銭を管理する能力に秀でている。しかも、貯蓄や予算設定といった手段を用いるだけでなく、戦略的な投資を行っている。複利の力を生かしつつ、課税範囲を最小化する戦略だ。

富める者が選ぶ道は、規律、適応力、回復力によって特徴づけられる。彼らは、自分に突きつけられた課題を、障壁ではなく、成長のチャンスと受け止める。これらの秘訣を取り入れることで、継続的な金銭的成功と自由を手にする道へ踏み出すことができるだろう。

自分のポートフォリオを成長させたいなら「富める者の原則」に従うといい。5つのポイントを説明しよう。

1. マインドセットが重要

富める者は、成功を実現するマインドセットを持っていることが多い。これには以下のような要素が含まれる。

長期的なビジョン:数日、数カ月単位ではなく、数年、数十年単位で思考する特質がある。富の構築とは、短距離走ではなくマラソンであることを理解している。

学び続ける姿勢:熱心に学び、常に自身の知識やスキルを広げようとしている。その手段は、正規の教育、独学、メンターから学ぶ、などさまざまだ。

リスクを受け入れる態度:無謀ではないが、計算の上でリスクを取ることに積極的な場合が多い。利益の可能性はしばしば、ある程度のリスクと共に存在していることを理解している。

2. 戦略的な金銭管理

富める者は、自身の金銭的状況を戦略的に管理している。

予算を立て、貯蓄する:身の丈に合った生活をし、消費よりも貯蓄と投資を優先している。予算を立てることで、自らのリソースを賢く割り振る。

賢い投資を心がける:資金をただ眠らせておくのではなく、株式、不動産、事業など、分散化されたポートフォリオに投資する。複利の力とリスク分散のための分散投資の重要性を熟知している。

税金対策:税金対策に精通し、合法的な手段で課税範囲の最小化を試みる。そのため、投資顧問や会計士に協力を仰ぐことも多い。
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翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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