「所感」は、ビジネスのシーンで提示された情報や意見に対して感想を述べたり、相手の考えを引き出したりするときに重宝する言葉です。本記事では、「所感」の意味や読み方、ビジネスの現場での使い方に加え、類義語を紹介します。
「所感」の意味と読み方
「所感」は「しょかん」と読み、次のような意味があります。
- 前世での行為によってもたらされた結果。
- ものを取得すること、入手すること。
- 心に感じる思い、感想。
ビジネスシーンでは、主に「心に感じる思い、感想」の意味で使われます。
「所感」の使い方と例文
ここからはビジネスシーンに特化して、使い方を紹介します。
会議やプレゼンテーションで自分の意見を述べるとき
会議やプレゼンテーションで意見を述べる際、「私の所感としては」と、前置きとして使うケースがあります。また、現状や今後の方向性に自分自身の考えや感想を所感として加えておくと、内容がより具体的に補えます。
会議やプレゼンテーションで相手の感想や考えを引き出すとき
会議で業務の進捗を報告したり、プレゼンテーションを行った後に、「所感をお聞かせください」と投げかけ、相手の感想や考えを引き出します。意見を交わし合う席では、意思疎通を図る言葉としても有効です。
「所感」の例文
以下に「所感」を使った例文を示します。
- 私の所感としては、今回のプロジェクトにおいては優先度の高い課題となると考えています。
- 所感を述べさせていただきますと、今後のビジネス展開においてはこの市場が重要なポジションを占めると考えています。
- 先ほどのプレゼンについて、ご所感をお聞かせください。
- 会議で提出した調査報告について、部長のご所感をいただければ幸いです。
「所感」の類義語
「所感」は次のような言葉で言い換えられます。
「所見」
「所見(しょけん)」には、ある事柄に対する考えや判断、意見という意味があります。自身の意見や考えを指す場合の言い換え表現として活用できます。「医師の所見」など、何かを見た結果を述べる際にも使います。
「見解」
「見解」は、ある物事に対する評価や考え方を表します。「見解の相違」などの言い回しがよく使われます。「見解」も意見などを述べたり、相手の考えを引き出す際に使うことができますが、「感想」の意味を持つ「所感」と異なり、論理的な意見を交わす際によく使う言葉です。
まとめ
「所感」はビジネスシーンでは主に、心に感じる思い、感想の意味で使われます。類義語には「所見」や「見解」があります。状況に応じて使い分けるといいでしょう。
さまざまな方針や計画が策定されるビジネスシーンでは、円滑に意思決定をするためにも、感想や意見、アイデアを交わす必要があります。自身の考えを表明したり、相手の感想を引き出したりするために「所感」を活用していきましょう。