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2024.06.02 00:00

「所存」の正しい使い方と注意点を解説

「所存」の意味と使い方

「所存」とは、「心に思うところ」や「考え」という意味がある言葉で、ビジネスシーンにおいて自分の意見や考えを丁寧に伝える際に使われます。特に、上司や取引先などの目上の人に対して、自分の意見を述べるときに活用されます。

決意を伝えたいとき

「所存」は、決意表明として使うことができます。就職活動の履歴書や面接の場面で、これからの抱負を伝える際に適しています。

例文:

「前職の経験を活かして、貴社の事業に貢献できるように努めていく所存です。」

「本年度も、ご期待に応えられるように精進する所存でございます。」

あいさつするとき

「所存」は、社内でのあいさつの際にも使えます。新入社員として入社した時や、部署異動における赴任や着任時のあいさつなどで使用できます。

例文:

「前部署での経験を活かしながら、精いっぱい努力していく所存です。」

「1日でも早く戦力になれるように努力していく所存です。」

依頼・意見をするとき

「所存」は、相手に依頼や意見をする際にも使えます。目上の人にも使える丁寧な表現です。

例文:

「こちらのアンケートですが、×月×日までにご提出いただきたい所存でございます。」

「企画会議の資料についてですが、本日中にまとめて共有させていただく所存です。」

お詫びをするとき

「所存」は、仕事のミスやトラブルのお詫びをする際にも使用できます。ただし、「所存」自体に謝罪の意味はないため、謝罪の言葉を添えることが重要です。

例文:

「二度とこのようなミスが起こらないように、社内の教育体制を強化していく所存です。」

「再発防止に努めていく所存でございます。」


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「所存」を使う際の注意点

自分以外に使わない

「所存」は、自分の意見を相手に伝えるときに使う言葉です。そのため、相手の意見を指す際には使いません。相手の意見を聞く場合は「ご意向をお聞かせください」といった表現が適切です。

目上の人以外に使わない

「所存」は、ややかしこまった表現のため、上司や取引先などの目上の人に対して使うのが適切です。同僚や後輩に使うと、相手を委縮させてしまう可能性があるため避けましょう。

二重表現・二重敬語に注意する

「○○と思う所存でございます」や「考えている所存でございます」という表現は二重表現です。また、「ご所存でございます」のように、「ご」と「所存」の両方が謙譲語になると二重敬語になります。注意して使うようにしましょう。

「所存」の言い換え表現と例文

存じます

「存じます」は、「思う」の謙譲語であり、基本的に「所存」と同じ意味合いを持ちます。依頼やお願いごとをする際に使います。

例文:

「恐れ入りますが、×月×日までにご提出いただきたく存じます。」

「ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解いただきたく存じます。」

次第です

「次第(しだい)です」は、物事の理由やなりゆきを表現する言葉で、目上の人に状況や事情を説明する際に使えます。

例文:

「○○の件につきまして、ご連絡させていただいた次第です。」

「急遽トラブルが発生したため、納期の日時を変更した次第です。」

つもりです

「○○のつもりです」は、気軽に意見を伝えたいときに使う表現で、同僚や後輩に使うのがおすすめです。

例文:

「A社の企画書の件ですが、○○さんに依頼するつもりです。」

「資料作成は、本日中に終わらせるつもりです。」

して参ります

「○○して参ります」は、相手に意気込みを伝えるときに使える言葉で、「参る」は謙譲語表現です。

例文:

「これからも努力して参りますので、何卒よろしくお願いいたします。」

「ご提案いただいたアイデアに目をとおし、改善できるように努力して参ります。」

意向です

「意向です」は、「どのようにするのかという考え」や「思わく」という意味があり、「所存」と同じく自分の意見を伝えるときに使います。

例文:

「A社とのコンペですが、来週までに方向性を固める意向です。」

「検討を重ねましたが、当初のプランで進めさせていただく意向です。」


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まとめ

「所存」は、ビジネスシーンで自分の意見や考えを丁寧に伝える際に使う表現です。適切な場面や相手に対して使用することで、円滑なコミュニケーションを図ることができます。しかし、使い方を誤ると相手に不信感を与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。また、「所存」の言い換え表現も覚えておくことで、状況に応じた適切な表現が可能になります。ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑にするために、正しい使い方を身につけましょう。

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