だが、最新のこの番付に、女性アスリートの名前はない。2017~2019年も、リスト入りした女子選手はいなかった。2023年の番付に入ったのは、過去10年で6回のリスト入りを果たしているテニスのセリーナ・ウィリアムズ1人だった。
ウィリアムズは、2022年に引退を表明。最新のランキングでは調査対象に含まれていない。2012年以降、ウィリアムズ以外に番付に名前を並べたのは、すでに引退した女子テニスのマリア・シャラポワとリー・ナ(李娜)、そして大坂なおみの3人だけだ。
大坂は負傷のため、長期にわたって戦線を離脱。2023年に第1子を出産し、産休から復帰したばかりだ(ただ、大坂のスポンサー企業はこの間も増加。2021年の年収は、推定6000万ドルとなっている)。
一方、こうした状況下でも、男性たちに引けを取らない稼ぎを得るようになると見込まれる女子選手たちがいる。プロとしてのキャリアを築き始めたばかりの米女子プロバスケットボール(WNBA)のケイトリン・クラークはナイキと、8年で総額2800万ドル(約43億円)の契約を結んだとされている。
そのほかナイキは、クラーク、そしてニューヨーク・リバティのサブリナ・イオネスクとブレアナ・ステュアートに続き、ラスベガス・エーシズに所属するエイジャ・ウィルソンの名を冠したシグネチャー・モデルのスニーカーを発売する計画を明らかにしたばかりだ。
スポンサーに名乗りを挙げる企業が増加するなか、WNBAのエンジェル・リースやキャメロン・ブリンク、ゴルフのネリー・コルダやローズ・チャン、テニスのイガ・シフィオンテク、コリ・ガウフ、アリナ・サバレンカなどが、特に関心を集めている。