最初に飛び乗る前に、まずは組み立てなければならない。とはいえ、ネックをベースに差し込んで2本のネジを締めるだけ。超簡単だ。2〜3分よりも長い時間がかかるようなら、それはどこか間違っているのだろう。それから、スマートフォンに純正アプリをインストールしてペアリングする必要がある。私はこの手の作業が好きではない。もしアプリと同期させずに走らせようとすると、けたたましい警告音が鳴り続け、ごく限られた速度でしか動かすことができない。アプリとのペアリングは他のBluetooth製品と同様に行う。アプリ自体もまずまずの出来だ。ハンドルバーに搭載されたスクリーンの速度単位や、最初に加速する際の発進速度など、スクーターの設定が行える。私は発進速度を「中」に設定したが、スムーズで良かった。
乗った感じは、これまで試乗した他のほぼすべてのスクーターとまったく変わらない。電動スクーターに乗ったことがない人でも、すぐにコツをつかめるだろう。らくらくと加速し、モーターは超静か。ハンドルバーに搭載された2.8インチのディスプレイは明るくて見やすいので、自分がどのくらいの速度で走っているかをいつでも確認できる。
さらに2つのすばらしい機能が備わっている。1つは左右の方向指示器(ウインカー)で、もう1つはアプリで設定するクルーズコントロールだ。街路で長い距離を乗るのであれば、これらの機能は役に立つ。ウインカーは点滅させると大きな電子音が鳴るので、曲がった後も消し忘れてしまうことがない。ありがたい安全機能だ。ハンドルバーの両端にウインカーのランプが内蔵されている。クルーズコントロールは、坂を登り始めるまでならうまく機能する。急な坂道になると突然クルーズコントロールが切れるようだ。最初はちょっと驚いたが、そうなることを予想できるようになれば問題ない。