『Starfield』の「プレイヤー数激減」を騒ぎ立てるべきではない理由

また、『レッド・デッド・リデンプション2』のプレイヤー数は『Starfield』の2倍以上に達しているが、これはブラックフライデーのセールでPC版ソフトが格安で販売された結果だ。さらに、同作もまた、シングルプレイ専用ゲームとしては過去最高水準の評価を得たタイトルである。

『Starfield』は発売後のコンテンツ追加がほぼ行われていないため、プレイヤー数が増える理由となるものは何もない。これまでで最大のアップデートは、DLSSのサポートと、テーブルから直にサンドイッチを食べられるようになったことで、一度離れたプレイヤーが戻ってくるような理由にはならない。私は当初、同作に熱中して計160時間も費やしたが、ここ2カ月はプレイしていない。それはもちろん、現状のゲームの内容では、いずれやることがなくなってしまうからだ。

今後注目すべきなのは、ベセスダが初の大型コンテンツをリリースするときだろう。それは、すでに発表されている拡張パック「Shattered Space」になるかもしれないし、それに先立ち宇宙船部品の追加や宇宙ステーションの製造機能といった小型アップデートがある可能性もある。そして2024年には、『Skyrim』の人気を長く支えてきた公式MODサポートが、『Starfield』にも追加される。『Starfield』には1000個以上の惑星が存在するため、プレイヤーがさまざまな改造を施すことでゲームの寿命が無期限に延びることは容易に想像できる。

『Starfield』が『Skyrim』のようにとなると主張するつもりはない。『Skyrim』は唯一無二の存在だ。しかし、時間の経過とともにプレイヤーが減少したことを理由に、『Starfield』の人気が衰えているとか、マイクロソフトにとって失敗作となったと考えるのは、見当違いだ。確かに、マイクロソフトは同作がもっと高い評価を得て、今年発売された傑作ゲームの数々に肩を並べることを期待していたであろうが、実際のプレイヤー数という点では、間違いなく目標を達成したのではないだろうか。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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