このような状況になってくるとガソリン車より電気自動車(EV)のほうが、断然維持費が安くなる気もするが、電気代も高騰しており実際どうなのか気になるところ。そんなEV事情に対して、EV充電スタンド情報サイトを運営するゴーゴーラボが、EV(PHEV)利用者の電気料金に対するアンケート調査を行っている。
まず、自宅の電気代が高くなったと感じている人は76%に上っている。オール電化やEV充電のために夜間電力が安い料金プランを選んでいる人が多いと思われるが、それが以前に比べかなり上がっているようだ。
一方で「安くなった」と感じている人がいることに注目。V2Hを設置して、EVを蓄電池として使いつつ、太陽光発電も使っていると、昼間の高い電気料金の時間帯はEVからの電気を活用することで、安くなっているという。またEVを無料充電設備で充電するようにして、料金を抑えているという意見も見られた。
ただ、急速充電の場合は料金が発生する。急速充電を利用するための充電プランの価格は上がったかとの問いには、58%と半数以上の人が「上がった」と回答した。
とはいえ、それでもガソリン代に比べたら十分安い金額で満充電にできるはず。しかし急速充電を利用する際に充電料金が気になるかとの問には、61%の人が「気になる」と回答している。その理由として「ガソリンに対する経済的な優位性を重視するため」などの意見が多く、特に高速道路での充電料金が高くガソリン車並みになるという意見もあった。つまり、「ガソリンより安く維持できる」というEVの生命線を確認するためというイメージだ。
また、「充電料金は気にならない」という人の意見として、無料充電施設を積極的に利用したり格安料金プランだからということもあり、ガソリンよりまだまだ安価だと安心している人も少なくない。
このように、電気代が上がってきているものの、EVを生活にうまく活用し充電方法を工夫すれば、ガソリンに比べれば十分安く済み、その優位性を確認するために料金は気になっているという人が多いようだ。
出典:ゴーゴーラボ「EV利用者の電気料金に対するアンケート」Vol.1、Vol.2より