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2023.07.20 13:30

「心のヘルスケア」を強化、秋のiPhone、Apple Watchの新OS

watchOS 10は大胆なUI変更。iPadにもヘルスケアアプリ登場

watchOS 10とiPadOS 17のヘルスケアに関連する進化にも触れたい。

watchOS 10はOSのデザインが変わる。これまでにApple Watchを使ってきたユーザーにとってはDigital Crownやサイドボタンにより操作できることも新しくなるので、最初は大きな変化に感じられるかもしれない。馴染んでしまえばwatchOS 10がとても使いやすく感じられるだろう。

特に「スマートスタック」が加わることで、Apple Watchで確認したい情報にすばやくアクセスできるようになる。ユーザーのヘルスケアやアクティビティに関わる情報もしかりだ。

watchOS 10のスマートスタック。Digital Crownを回すとヘルスケアアプリの情報を表示したウィジェットなどが見られる。ウィジェットをタップするとそれぞれのアプリが起ち上がるwatchOS 10のスマートスタック。Digital Crownを回すとヘルスケアアプリの情報を表示したウィジェットなどが見られる。ウィジェットをタップするとそれぞれのアプリが起ち上がる

先にiPhone/iPadのウィジェットから搭載がはじまったスマートスタックは、1つのウィジェットで複数アプリの情報を手ばやく確認できる機能だ。Apple Watchでは、どの文字盤からでもDigital Crownを回してスマートスタックのウィジェットが呼び出せる。

ウィジェットとして「心拍数」「睡眠」「マインドフルネス」などヘルスケアに関わるものも揃っている。文字盤はコンプリケーション(アプリのショートカット機能)が少なめなデザイン性の高いものを選び、スマートスタックで情報を確認するというスタイルも採りやすくなる。

iPadOS 17には初めて「ヘルスケア」アプリを投入する。ユーザーがiPhoneやApple Watch、またはその他のフィットネスデバイスを使って計測したヘルスケアのデータがiPadの大きな画面に最適化されたヘルスケアアプリで確認できるようになる。

iPadOS 17にも大きな画面表示に最適化した「ヘルスケア」アプリが加わるiPadOS 17にも大きな画面表示に最適化した「ヘルスケア」アプリが加わる

iPadは医療や介護の現場にも多く導入されている。大勢のヘルスケアに関連するデータをアプリ上で共有しながら、より上質なサービスを提供することにも役立ちそうだ。

最後に、アップルの新しいOSのベータ版ソフトウェアは、その画面を公開することが禁じられているが、このレポートでは取材に基づく特別な許可を得てこれらを掲載している。秋の正式リリース時には画面のデザインや機能の使用手順が変わる可能性があることもあらかじめ了承いただきたい。

アップルがパブリックベータプログラムにより提供する各ベータ版のOSはあくまで開発途中段階であることから、動作に不具合が起きる場合もある。現時点でパブリックベータを試すべきかどうかは自己責任で判断してほしい。できれば現在メインで使うデバイスではないサブ機に入れて試すことをおすすめする。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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