現行バージョンのmacOS 13 Venturaから搭載する「ステージマネージャ」は、マルチタスク実行時にデスクトップに並ぶウインドウを一瞬ですばやく整理できる機能だ。macOSのコントロールセンター、またはシステム設定の「デスクトップとDock」からステージマネージャを有効にすると、その時点で使用中のアプリケーションが画面の中央に表示され、その他の起動するアプリケーションは左側にサムネイルが並ぶ。サムネイルを選択するとアクティブなアプリケーションのウインドウが切り替わり、マルチタスクがリズムよくこなせる。
ステージマネージャは複数のタスクを切り換えながら作業を進める際に便利な機能。15インチの大きな画面でその進化が発揮されたMacBookのディスプレイが15インチを超えて大きくなると、ステージマネージャのユーザーインターフェースはメインのアプリケーションウインドウが広く使えるし、左側に並べられるサムネイルの数も増える。
2つのアプリケーションを左右に並べて表示する「Split View」もまた、15インチのMacBook Airの場合は使い勝手がさらに良くなる。片側にExcelのスプレッドシートを表示しながら、ウェブブラウザで検索したデータを入力する作業などにうってつけだ。
筆者が現在メインのマシンにしている13インチのM1 MacBook Airでは、ステージマネージャとSplit Viewがどちらも窮屈に感じられてしまい、使うモチベーションがわかなかった。15インチ以上のMacBookであれば機能の真価が実感をともない、使う頻度が上がる。
15インチのMacBook Airはパームレストも広い。だから心地よくキーボードタイピングができる。大型化によってポータビリティが損なわれないのであれば、15インチのMacBook Airはビジネス向けのモバイルPCとしても積極的に選ぶ価値があると思う。
左のM1搭載MacBook Airに比べて、右の15インチMacBook Airはキーボードの下側に広いパームレストになるエリアがある。キータイピングが心地よい 次期macOSがMacをゲーミングPCに変える
秋にアップルはmacOS 14 Sonomaを正式にリリースする。Apple M2チップの高いパフォーマンスに加えて、大きなディスプレイを搭載する15インチのMacBook Airは、このmacOSの新機能と相性の良いマシンになりそうだ。