macOS 14 Sonomaから、ホーム画面にウィジェットが常設できるようになる。さらに直接操作できるインタラクティブなウィジェットになる
さらに、これまでウィジェットは選択すると該当するアプリケーションが開く仕様だったが、新しいウィジェットはインタラクティブになる。例えば直接リマインダーにチェックを入れたり、Apple Musicの音楽再生操作など、アプリケーションを開かずにウイジェットで操作が完結する。ウィジェットの開発キットもアップデートされるので、今後は外部デベロッパも巻き込みながら「便利なウィジェット」が増えることを期待したい。その時には広いディスプレイを持つマシンの優位性が際立つはずだ。
また、macOS Sonomaには「ゲームモード」が新設される。AppleシリコンとmacOS Sonovaを搭載するMacでゲーミングコンテンツを立ち上げるとモードは自動で有効になる。ゲームモードが起動すると、AppleシリコンのCPUとGPUがゲームのアプリケーションに多くのリソースを割り当てて、ゲームの映像をより滑らかに表示し、動作を安定させる。ディスプレイの大きな15インチのMacBook Airで、ゲーミングコンテンツへの自然な没入感を得るために欠かせない機能だ。
アップルのゲーム配信、Apple Arcadeのタイトルも充実してきた。満を持してMacをゲーミングPCとして盛り立てていくため、次期macOSに「ゲーミングモード」が加わる
アップルはWindowsなど他のプラットフォームからMacに、ゲームデベロッパがタイトルの移植をスムーズに行えるように、macOSのグラフィックスAPIであるMetalに新たな「Game Porting Toolkit」を追加する。この開発キットにより、WindowsベースのPCゲームをmacOSに移植するための作業が数カ月から数日単位にまで短縮されるという。この時期にスタンダードシリーズのMacBook Airを「大画面化」した大きな理由の1つは、アップルがゲーミングPCとしてAppleシリコンを載せたMacBookを全力で推す戦略に打って出るからだろう。
M2チップを搭載する2つの新デザインのMacBook Airが揃った後も、比較的価格が手頃なM1チップ搭載のエントリーモデルは販売を継続する。ラインアップが出揃ったMacBook Airシリーズは、上位MacBook Proシリーズにとって厄介な好敵手になりそうだ。
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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