エヌビディアはAIシステムの構築に必要な処理を行う半導体チップを製造しており、株価は最近の生成AIの躍進を受けて急騰。時価総額は30日、一時1兆ドルを超えた。
アークは1月、それまで保有していたエヌビディア株を売却しており、今年の株価高騰の恩恵を得られなかった。
だがウッドはブルームバーグテレビジョンのインタビューで、同社株は長期的に上昇する可能性が高いことを認めつつも、アークによる株式売却の決定を擁護。アークは「次に目を向けている」とし、今後AIブームの大きな恩恵を受けるのはソフトウエア提供企業だと述べた。
ウッドは「サービスとしてのソフトウエア(SaaS)」提供企業が今後、エヌビディア製ハードウエアの売り上げ1ドルにつき8ドルの収益を生み出すと予想。将来的にエヌビディアに匹敵する規模へと成長するソフトウエア企業として、オンライン診療サービスのTeladoc Health(テラドック・ヘルス)、クラウド通信サービスのTwilio(トゥイリオ)、自動化ソフトウエアを提供するUiPath(ユーアイパス)の3社を挙げた。
ウッドのファンドはこの3社の株式を保有。3銘柄は現在、過去最高値よりも80~90%低い水準で推移している。
ウッドはまた、イーロン・マスクが率いる米電気自動車(EV)大手テスラは自動車株としてみられることが多いものの「私たちはそうはみていない」と説明。テスラは「最大のAI銘柄」であり、現在200ドル前後の株価は2027年までに2000ドルに達すると予測した。その原動力となるのが完全自動運転タクシーで、現在ほぼゼロであるこの分野の市場規模は2038年までに世界で10兆ドル(約1400兆円)に達する見通しだという。
(forbes.com 原文)