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2023.05.19

発表迫る「15インチMacBook Air」の残念な仕様

Getty Images

アップルは、一般消費者向けとしては初の大画面ディスプレイを備えたMacBook(マックブック)発売に向けて準備を進めている。6月に開く全世界開発者会議(WWDC)で、15インチのMacBook Air(マックブック・エアー)をお披露目するとみられる。新型Airを熱望する人は多いものの、その仕様は複数の点で物足りないものになるかもしれない。

残念ながら、この大型MacBook Airは昨年のM2チップセットを採用する見通しだ。つまり、このモデルの一番の売りは、15インチディスプレイ搭載による生産性向上になる可能性がある。この点は、大きな問題になるかもしれない。

もしこの新モデルがM2チップセットを採用するのであれば、外部ディスプレイ接続に関して、13インチMacBook Airと同じ問題に悩まされることになる。アップル関連情報を発信するサイト「9to5Mac」のチャンス・ミラーは次のように指摘している。

「(前略)その制限とは、複数の外部ディスプレイを使用する能力の不足だ。つまり、MacBook Airをドックに接続し、デスク上の二つの外部ディスプレイを動かせない。これは現行の13インチMacBook Airの既知の制限であり、多くのユーザーを困らせている」

15インチのMacBook Airは、たとえどれだけ見栄えが良く、価格が手頃であっても、仕事に複数のモニターが必要かつ予算を抑える必要がある人にとっては適切な選択ではないかもしれない。以前のアップルのMacBook製品群のように、機能面での充実(今回の場合はマルチモニターサポート)を求めるなら、より高価なMacBook Proモデルを購入するしかないだろう。

MacBookがインテル製CPUを採用していた時代、上位モデルへの誘導はすべて処理性能の向上に関連していた。しかし、インテルの代わりに自社製の「アップルシリコン」を採用するようになった今、上位モデルの売りは機能の解放となっている。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛・編集=遠藤宗生

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