2023.04.16 13:30

片道900万円、「世界最高」のファーストクラスのおもてなしとは

エティハド航空がエアバス「A380」に設けているファーストクラス「ザ・レジデンス」のベッドルーム(Etihad Airways via Getty Images)

シャワースパに高級ホテル並みの寝室、エミレーツ航空の優雅な空の旅

次に高価なファーストクラスは、同じくUAEのドバイに拠点を置くエミレーツ航空がドバイ─ロサンゼルス路線で提供しているもので、片道3万1000ドル(約410万円)。ドバイ国際空港からロサンゼルス国際空港まで、同じくA380を使った16時間弱(1分あたり32ドル=約4300円)の長旅になるが、室内ではさまざまな仕方でくつろげる。
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スパバスルームには高級ソープやクリームが用意され、シャワーも完備。寝るときには、客室乗務員が1分もかからずにスイートルームを5つ星ホテルのような快適な寝室に仕立ててくれるから、優雅に休むことができる(希望すれば枕元にミンクのテディベアも置いてくれるだろう)。

大韓航空はエンタメ空間で訴求

3位には、少し前に超富裕層向けサービスに参入した大韓航空のソウル─ニューヨーク路線が入った。A380に設けたファーストクラスは片道2万8000ドル(約370万円)。仁川国際空港とジョン・F・ケネディ国際空港の所要時間は16時間弱で、1分あたりに換算すると29ドル(約3900円)となる。

テクノロジー分野に強い韓国の航空会社だけあって、最新世代の機内エンターテインメントや映画体験で顧客満足度を高めようとしている。高いパーティションによってプライバシーも確保されていて、シートはボタンひとつで快適なリクライニングスペースに変わり、ゆったりとした姿勢で眠ることもできる。

広いラウンジが魅力のヴァージン・アトランティック

広いスペースを売りにする他社と一線を画し、英国のヴァージン・アトランティック航空は最近、エアバスの中型機「A330neo」に「リトリート」と呼ぶひと回り小さいファーストクラス席を設けた。小さいといっても、ヴァージンが提供する席としてはこれまでで最も広く、最大4人が食事やゲームなどを一緒に楽しめるスペースも備える。ただ、このスイートルームは機内の中央部にあるため窓がなく、この点はマイナスに感じる人も多そうだ。

もっと楽しめるのは、ヴァージンがエアバスの新しい大型機「A350」に開設したラウンジ「ザ・ロフト」だろう。ここではファーストクラスの乗客が最大8人利用できる。ロンドン─ロサンゼルス路線に設定されたこのファーストクラスが片道2万2000ドル(約290万円、1分あたり32ドル=約4300円)で5位にランクインしている。
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forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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