「例えば、興味のあるスキンケア製品の広告が表示された際に、このツールを使えば、製品を購入したりサイトを訪問したりする前に、その広告主について詳しく知ることができる」と、グーグルの製品管理ディレクターのAlejandro Borgiaは述べている。
ユーザーはまた、広告主が認証された事業者であるかどうかを確認し、広告をブロックしたり、ポリシー違反を報告したりできる。ユーザーは「マイアドセンター」で最近表示された広告を確認する、もしくは広告の横に表示される縦の3つのドットをクリックすることで、このツールにアクセスできる。
グーグルの2022年の広告の安全性レポートによると、同社は昨年、52億件以上の広告をブロックまたは削除し、43億件以上の広告を制限し、670万以上の広告主のアカウントを停止したという。同社はまた、15億7000万以上のパブリッシャーページと14万3000以上のパブリッシャーサイトの広告をブロックまたは制限したと述べている。
これらの広告のほとんどは「広告ネットワークの悪用」を理由にブロックされたが、その他にも商標権の侵害や法的要件の不履行、ギャンブルやアダルトなどの不適切なコンテンツを含む広告もブロックされた。
「当社は人間のレビューと人工知能(AI)と機械学習を活用した自動化システムの組み合わせを用いて、広告の審査を行っている」とBorgiaは述べている。
グーグルは、金融サービスの認証プログラムを11カ国に拡大し、詐欺を防いでいるという。また、選挙広告の検証・透明化プログラムを拡大し、米国で5900以上、ブラジルでは2300以上の新たな広告アカウントを検証したという。さらにグーグルは、ウクライナ戦争に関連する1700万件以上の広告を、275以上の国営メディアサイトからの広告とともにブロックしたという。
「当社は、ロシアでの事業活動の大部分を一時停止し、ロシアに拠点を置く広告主や国営メディアのマネタイズを一時停止した」とBorgiaは述べている。
グーグルは2022年、マイアドセンターを立ち上げ、ユーザーが広告をカスタマイズできるようにしたが、特定の広告主や広告に関する詳細な情報は提供していなかった。立ち上げ後の3カ月間で、このサイトには7000万以上のアクセスがあり、全体の20%以上のユーザーが広告の好みを調整していたという。
(forbes.com 原文)