このツインカメラ技術は、超解像ズーム(Super Res Zoom)と呼ばれるもので、昨年発売されたPixel 7 Proでは、1倍から5倍のズームレベルでの日中の撮影画像のクオリティを向上させていた。しかし、今回のPixel 8 Proでは、この技術が初めて夜間撮影に活用されることになる。
セカンドカメラからのデータを加えることで、取り込める光の総量が大幅に増加し、特に夜間の撮影が有利になる。しかし、広角カメラと望遠カメラの2つを用いた撮影で画質が向上するエリアは、2つのカメラのデータが重なる画像の中心部分に限定される。
そのためグーグルは、画像の周辺部の劣化を防ぐため、より高度なアルゴリズムと新たな機械学習モデルをPixel 8 Proに導入するという。同社は、これまでPixelの各世代のモデルに新たな撮影機能を追加しており、その一部は旧モデルでも利用可能だが、今回のナイトサイトがどのような位置づけになるかは、現時点では不明だ。
Pixel 8には、動画撮影のアップグレードも予定されており、これまでにない強力なカメラ機能を備えた端末として期待できそうだ。
(forbes.com 原文)