キャリア

2023.03.03

企業の求人はエンジニアとセールスの2強という実態

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コロナ禍からの脱却に向けて、政府がさまざまな施策を遂行していますが、仕事も生活もコロナ前と同等とまではいかないまでも、徐々に復活している状況を実感しているのではないでしょうか。厚生労働省が発表している有効求人倍率も前年比で増加傾向にあり、職種によっては優秀な人材を確保しようと求人を増やす企業も出てきています。

そうした中、日本最大級のデータベースを誇るSalesNow DBでは、2023年1月10日から2月10日までの1カ月に掲載された3万5979件の求人数を調査。求人の多い職種のランキングを公開しています。

1位になったのは、8807件の「エンジニア」でした。エンジニアと一口に言っても、システムエンジニアやプログラマー、AIエンジニアなど多岐に渡りますが、サービスの運用や製品の製造、システムの構築など企業には欠かせない存在となっています。逆に言えば、人材が枯渇している状態であり、これからエンジニアを目指している人は、就職活動において引手数多な状態なのかもしれません。

2位は、6172件の「セールス」です。やきり企業にとって売上に直結するセールス部門は、いつの時代も優秀な人材を確保したいところ。1位とは約2600件の差が付きましたが、3位以下を大きく引き離しているので、求人の多い職種としてエンジニアとセールスが2強と言ってもいいでしょう。

3位は、「人事・採用」で、人材確保や従業員を適材適所に配置するなど、企業の経営をうまく回すための重要な職種です。コロナ禍によって働き方も変化してきているため、ニーズの高い職種でもあります。

4位以下は、以下のとおりで、筆者のような「ライター」が10位にランクインしているのが興味深いです。企業も積極的に情報発信しており、そういったコンテンツ制作を担う人材がほしいのかもしれません。

今回のランキングを見ていると、現在の就職活動はエンジニアが圧倒的に優位に感じます。エンジニアを目指せば将来も安泰とまではいかないものの、しばらくは多くの企業が求める職種であることは間違いありません。

出典:QuickWork「最新!求人数から読み解く人気職種ランキング/SalesNow DBレポート」より

文=飯島範久

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