Great to be back in Japan! Visited the historic Kumamoto Castle and learned about their work to restore this incredible landmark. pic.twitter.com/SOGAqnfud4
— Tim Cook (@tim_cook) December 12, 2022
アップルはこの5年間で、同社が1000社近い日本のサプライヤーネットワークに1000億ドル(約13兆8000億円)以上を投資してきたと発表した。2019年以降、アップルは日本のサプライヤーへの支出を30パーセント以上も増やし、その数は1000社近くにのぼり日本で合計100万以上の雇用を支えているという。
ソニーは、その中でも最大のサプライヤーの1社だ。同社は2011年からiPhone用のカメラセンサーを製造しており、最新機種iPhone 14 Proに搭載されている48MPメインカメラに採用された「クアッドピクセルセンサー」の製造を担っている。
ティム・クックCEOはソニーセミコンダクタソリューションズを訪問。2030年に向け、直接排出と電力関連の排出を含むアップル関連の製造を完全に脱炭素化することを確認したという。これによりソニーは、近年アップルが推進しているグローバルサプライチェーンの脱炭素化に賛同する最初の日本企業となった。
We’ve been partnering with Sony for over a decade to create the world’s leading camera sensors for iPhone. Thanks to Ken and everyone on the team for showing me around the cutting-edge facility in Kumamoto today. pic.twitter.com/462SEkUbhi
— Tim Cook (@tim_cook) December 13, 2022
また、日本のサプライヤーとして現在販売中のApple Watchのバンドの一部を製造している企業である福井県の井上リボン工業も紹介。同社は厚生労働省認可の医療ガウン袖口に採用された製品や、シューズの生地に採用された技術で特許を持つなど、業界内での評価も高いメーカーで、アップルは「155人の従業員が革新的な細幅織物技術を利用して製造している」と、日本ならではの技術を高く評価している。
他にも製品ライン全体の保護コーティングに使用するハイエンド機器の設計、開発、製造を行なう金型メーカーである横浜市のシンクロンとの緊密な連携も紹介している。
現在、来日しているのはティム・クックCEOだけではない。Apple ワールドワイドマーケティング担当上級副社長であるグレッグ・ジョズウィアック氏は、熊本県立大学を訪問し「コーディングは、新しいチャンスの扉を開くものです。同大学の若い開発者たちがアップルのテクノロジーを使って、地域社会に貢献し、支援するアプリケーションを開発しているのを見ると、これから多くの良いことが起こるように思います」とツイートしている。
Coding opens the doors to new opportunities. Seeing how the young developers at the Prefectural University of Kumamoto are using Apple technology to create apps that serve and support their communities is a sign of many good things to come! pic.twitter.com/ASmFDkY9TJ
— Greg Joswiak (@gregjoz) December 12, 2022
アップルは日本のGIGAスクールの取り組みが、将来のクリエイター創出・日本のリーダーの育成の手助けになると確信しているようだ。現在、数多くのGIGAスクール用端末が、国内の小・中学校に配布されているが、特に熊本市では早期から、子どものためのICT教育に力を入れてきた。
ティム・クックCEOも、GIGAスクール教育としてiPadが導入されている熊本市の五福小学校を訪問。小さなクリエイターたちが、『モチモチの木』を動画で表現している様子を視察した。
Kumamoto’s Gofuku Elementary is finding new ways to weave creativity and technology into the classroom. These young creators are using iPad to bring the classic story of "The Booyoo Tree" to life. pic.twitter.com/gdSf8YMeAE
— Tim Cook (@tim_cook) December 13, 2022
日本のApp Storeは、今や世界第3位の市場規模となっており国内で約100万人の雇用を支えている。開発者たちやサービス提供者がアプリを通じて得た利益は、2019年から倍増して500億ドル(約6兆9000億円)以上となった。
さらに日本にはエンジニアリング、ハードウェアデザイン、販売など数千人のApple社員がいる。直営店も現在10店舗が存在している。
今回の来日ではティム・クックCEOが、Apple銀座を訪問し、販売スタッフと記念撮影を行った。
Thank you to the Apple Ginza team for the warm welcome back to Tokyo — and for all you do for our customers! pic.twitter.com/PYHwE5ursm
— Tim Cook (@tim_cook) December 13, 2022
アップル役員の日本視察は、さらなる「未来の雇用」につながるようだ。