アルテミス1は、計画されている3つのアルテミス・ミッションの初回であり、2024年のアルテミス2では4人の宇宙飛行士が搭乗する予定だ。21世紀初の有人月面飛行を実行するアルテミス2は、アルテミス1の繰り返しとなるが、4人の宇宙飛行士が乗ってオリオンの生命維持装置をテストする。
今回よりも短い10日間のミッションは、打ち上げ後に地球を2周した後、長楕円軌道に進入する。
フライト第13日、オリオンは地球から最も遠い位置に達した(NASA)
そして、2025年に予定されているのがアルテミス3だ。30日間のミッションでは、4人の宇宙飛行士を乗せたオリオンが、できたばかりの月軌道プラットフォームゲートウェイとランデブーし、その後、女性宇宙飛行士と男性宇宙飛行士1名ずつが、SpaceXの大型宇宙船スターシップ(Starship)に乗って月の南極にあるシャクルトンクレーター近くの月面に降り立つ。同ミッションでは6.5日間で4回の宇宙歩行を行う予定だ。
月面に宇宙飛行士が着陸するのは、1972年12月にアポロ17号が月を離れて以来初めてのことになる。
「オリオンが安全に地球に帰ってきたことで、近い将来の次のミッションで、次世代探査の一環として初めて月へ人間を送る計画を進めることができます」とNASAのジム・フリー副長官(探査システム開発ミッション担当)はいう。「これはミッションの定常的運用と科学的発見のために月へ持続的に人を送ること、および火星への有人ミッションの準備に向けた道を開くものです」
探査機オリオンの月といっしょのセルフィー(NASA)
NASAは先週、月へのアルテミスミッションおよびその先に向けた将来のSLSロケットのコアおよび上段エンジンの製造を継続するために、ボーイングと32億ドル(約4380億円)の契約を完了したことを正式に認めた。
この契約には、アルテミス5およはび6を含むそれまでのミッションのためのSLSコア・ステージが含まれており、NASAによる月ゲートウェイの居住モジュール建設にも利用される。
澄み切った空と大きな瞳に願いを込めて。
(forbes.com 原文)