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2022.11.26 08:45

中国のダウンメーカー「ボシデン」が好調、6カ月で1200億円の売上

波司登(ボシデン)/ Getty Images

波司登(ボシデン)/ Getty Images

中国のダウンジャケットメーカー、「ボシデン・インターナショナル」は11月24日、オンライン販売の成長によって9月までの6ヶ月間の売上と利益が増加したと発表した。

カナダグースやモンクレールを競合と見据える同社の売上高は前年同期比14.1%増の62億元(約1200億円)に達し、売上の62%以上を中国で有名なブランドの「波司登(ボシデン)」のアイテムが占めていた。

ボシデンの小売店舗数は3月以降に減少したが、オンライン販売は30%近く増加し、純利益は15%増の7億3430万元を記録した。

フォーブスは、ボシデンを率いるGao Dekang(高徳康)の保有資産を46億ドルと試算している。現在70歳のGaoは、1975年に11人の村民とともに江蘇省で最初のアパレル事業を立ち上げ、1994年には米国のボストンを連想させる「ボシデン」というブランド名に改称した。Gaoの息子で同社の取締役を務めるGao Xiaodong(高峡東)は現在46歳で、2009年にルイジアナ州のセンテナリー大学でMBAを取得し、アパレルや不動産、ホテル業界での経験を積んだとされている。

ボシデンは海外ブランドに対抗するために国際的なデザイナーを起用し、2017年にはスーパーモデルのケンダル・ジェンナーが、同社のダウンを着てミラノのファッション・ウィークに登場していた。

ボシデンは、9月までの6ヶ月間の中国の消費市場が「穏やかな回復」を遂げたと述べている。同社はまた、先月開催された中国共産党全国代表大会の「目覚ましい成果」を称賛し、中国政府が「高品質な中国ブランドの発展を促した」と述べている。

ボシデンの株価は過去12カ月で32%近く下落したが、24日の香港証券取引所で2.4%上昇し、3.83香港ドルをつけた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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