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2022.10.08

Twitter偽アカウント排除ならマスクは1350万人のフォロワー減に

Getty Images

イーロン・マスクが計画中のツイッターの偽アカウントの排除の試みは、彼自身のフォロワー数を大幅に減らすことになりそうだ。

スコットランドのデジタルスキル専門学校CodeClanは、Twitter Auditと呼ばれるツールを用い、バラク・オバマ元大統領からブリトニー・スピアーズまで、SNS上で最もフォローされている上位20人のアカウントを分析した。その結果、偽アカウントがサイトから一掃された場合、マスクは1億人を超える彼のフォロワー全体の約14パーセントにあたる1350万人を失うことが明らかになった。

マスクは10月4日、ツイッターの買収を巡る法廷闘争を中止し、440億ドル(約6.4兆円)を支払うことに同意した。彼は以前、ツイッターが米証券取引委員会(SEC)への提出書類で偽アカウントの数を偽っていることを理由に、この取引から手を引こうとしていた。

自動化された偽アカウントは、実在の人物のものであるかのように装っているが、サイバー犯罪者は、有害で悪意のあるコンテンツを広めるためにツイッターのボットを大規模に使用している。

マスクは、偽アカウントの比率を全体の5%以下にしたいと述べており、本当の数字はツイッターが主張する数の少なくとも4倍であると主張していた。スパムボットは、ツイッターにとって最も悩ましい問題だと彼は述べていた。

しかし、これらの偽アカウントがすべて排除された場合に、最大の打撃を受けるのはマスクではない。ジャスティン・ビーバーは、1億1420万人のフォロワーから1920万人を失うことになるが、最も偽アカウントの比率が高いのはブリトニー・スピアーズで、5580万人のフォロワーのうち48%が偽物だと推定された。

また、オバマ元大統領は1億3190万人のフォロワーのうち14.6%を失い、ケイティ・ペリーは1億890万人のフォロワーのうち21.4%を失うことになるという。

「ボットやスパムアカウントがTwitterのプラットフォームから削除されることは、非常に重要なことだ。膨大な数のスパムアカウントは、ユーザーの体験を損ない、彼らを危険にさらしている」と、CodeClanの最高マーケティング責任者のLinda Scottは述べている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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