ストーンを投げる際に少しだけ回転させているシーンをよく見るが、実は「ストーンを回転させて投げると曲がる理由」は、科学的には解明されていないという。100年ほど前から世界中の科学者がアレコレと考え、「左右非対称説」や「前後非対称説」、「旋回説」などいくつかの仮説がたてられた。しかし、仮説を立証するための実験結果が得られず、決定的には至らなかった。
今回、立教大学の村田次郎理学部教授が、精密な画像解析によって実験的に解決することに初めて成功したことを発表した。5次元以上の「余剰次元」の探索必見のために開発された画像処理型変位計測技術を応用することで、ミクロン精度でストーンの精密観測を実現したという。実験では、同教授自身が122回投げたストーンを計測した。
※2022年9月6日15時15分 立教大学から画像の訂正依頼があったため、差し替えました
今回の研究成果として「左右非対称説&旋回説」を結論とした。論文はSpringer-Nature社のScientific Reports誌に9月3日付けで掲載されている。
立教大学プレスリリース 世紀の謎「カーリングはなぜ曲がるか」を精密観測で解明