ライバルであるアップルの製品群に重なるカテゴリーも多くあるが、グーグルの「AIによる音声認識技術」に注目すると、各々の独自性が浮かび上がってくる。
Pixelシリーズにスマートウォッチやタブレットが登場
スマートフォンは夏に「Pixel 6a」を発売し、続く秋にはフラグシップの「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」を順次投入する。Pixel 6aは昨年発売されたPixel 6シリーズの廉価版。日本では7月28日に発売される。価格を53900円と安くして、カメラなど人気の機能を継承した。
秋にはPixel 7シリーズと同時期に、グーグル初のスマートウォッチ「Pixel Watch」が発売を控える。昨年グーグルが買収を完了したFitbitによるヘルスケア・フィットネスツールを搭載する。基幹ソフトはグーグル独自のWear OS。iPhoneにもペアリングして使うことができれば、Apple Watchから乗り換えるユーザーもありそうだ。
グーグルのWear OSを搭載する初の純正スマートウォッチ「Google Pixel Watch」。今秋の発売を予定する
ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro」は、オーディオではなくコミュニケーションデバイスとして注目したい。グーグルが2020年から発売しているPixel Budsシリーズは、Androidを搭載するスマートフォンと連携する「リアルタイム翻訳」の音声入力デバイスとしても優秀だからだ。Pixel Buds Proが内蔵するマイクの性能がどれほど強化されるのか楽しみだ。
2023年に向けてグーグルが純正のPixel Tabletを開発していることも明らかになった。Androidタブレットの世界シェアは現在、アップルのiPadに対して水をあけられている。現行Android 12L、および次世代のAndroid 13ではOSにマルチタスクUIの強化を図り、20を超えるGoogle純正アプリをタブレットに最適化することで巻き返しを狙う。