3.専門性
「私は公認会計士で、マーケティング専門家で、モチベーショナルスピーカー、仮想通貨の達人で、投資家でもあります」などと、さまざまな肩書きを名乗っているのなら、専門性を向上させることで、より大きな利益を得られる可能性がある。
さまざまなことに関心を持つのは悪いことではない。しかし、「何でも屋」は、ひとつに集中できない器用貧乏だと思われかねない。ありとあらゆる分野の専門家になることはできない。自分のイメージについて、他の人を混乱させてしまったら、良い評価を失うことになる。
専門性がなければ、いわゆる「八方美人」になるおそれがある。そうなったら、あなたの競争上の優位性が低下し、あなたが提供できるものの魅力が薄れてしまうだろう。もっとまずいときには、人々が、あなたをどう考えればいいのかわからなくなるだろう(そもそも、彼らがあなたのことを考えてくれようとする場合のことだが)。
何でもかんでも手を出すより、自分が最も得意なことに集中して、能力を最大限に発揮しよう。それ以外のことは、前面に押し出さずに忘れていい。ソートリーダーを見習い、自分が熟知しているごく少数の専門分野に絞って専念しよう。そして、その専門分野に関する知識や情報を、一貫性をもって共有し続けよう。
そうやって専門性をもち、得意分野を掘り下げていけば、やがて、あなたの名前はその分野の代名詞になるだろう。そうなれば、あなたの価値や、人の役に立つ力を理解してもらいやすくなり、その分野の第一人者だとみなされるようになる。