「ジブリパーク」が11月愛知で開業、海外メディアにPR開始

日本のアニメ業界を代表するスタジオジブリのテーマパークが11月にオープンする。世界のテーマパークがパンデミックによる閉鎖から立ち直ろうとしている中、スタジオジブリは1月27日、地元の観光局による一連のプロモーション資料を海外メディア向けに送付し、注目のパーク内の見どころを紹介した。

ジブリパークは、11月1日に日本の中部の愛知県でオープンする。スタジオジブリの公式ツイッターアカウントが27日にアナウンスした。

AFP通信によると、テーマパークの5つのエリアのうち、映画「となりのトトロ」をモチーフにしたエリアを含む3エリアが11月にオープンし、「もののけ姫」と「ハウルの動く城」をテーマにした2つのエリアが2023年にオープン予定という。

愛知県観光局は、この発表に合わせて告知用のウェブサイトとプロモーションビデオを公開し、ジブリのツイッターアカウントは建設中のアトラクションの写真を公開した。

チケットの販売時期や販売枚数、価格などの情報はまだ公開されていない。

AFP通信によると、このテーマパークの建設には3億ドル（約350億円）が投じられたという。

2017年に最初に建設が発表された愛知県の「ジブリパーク」は、東京の近郊の「三鷹の森ジブリ美術館」を補完するものに位置づけられている。

スタジオジブリは、日本では非常に高い人気を誇り、さまざまな賞を受賞しているが、アメリカでの認知度はカルト的なものを脱しきれていない。同スタジオは長年、ストリーミング配信には消極的だったが、昨年、HBO Maxおよびネットフリックスと契約を結んだ。

ロックダウンやそれに伴う国内外の旅行の中止は、世界のテーマパーク業界に壊滅的な打撃を及ぼした。ディズニーは、パークの継続的な閉鎖によって数十億ドルの損失を計上し、昨年12月までの三カ月間（2021年の第3四半期）で、3期ぶりに黒字を確保した。

しかし、多くのテーマパークが回復を目指しており、チケットの値上げによって利益の増加を見込んでいる。