トランプ前米大統領、連邦議会襲撃から1年の節目に「イベント」

Photo by Chip Somodevilla/Getty Images


そうしたトランプの主張を受け、多くの選挙区で票の再集計が行われたが、確認されたのは、バイデンの勝利が間違いないことだった。トランプ側は裁判によって結果を覆そうとしたが、それらの試みはすべて、失敗に終わっている。

一方、この事件にトランプ政権下のホワイトハウスやその他の組織がいかに関与したかについては、依然として明確にされていない。下院特別委員会が調査を続けているが、トランプはこの委員会を「非特別」と呼び、嘲笑している。

特別委員会はこれまでに、トランプ政権当時の政府関係者ら数十人を召喚。米国立公文書館にはホワイトハウスの記録を提出するよう求めているが、トランプは大統領特権を盾に拒否。文書提出の差し止めを求め、訴訟を起こすなどしている。

依然として高いトランプ人気


事件を受け、トランプは主要なSNSプラットフォームのすべてにおいて、アカウントを停止された。政治においても長年の仲間の多くから、(一部については一時的に)支持を失った。

だが、世論調査の結果を見ると、共和党支持の有権者の間では依然として、トランプの人気は非常に高い。2024年の大統領でも、出馬を表明すれば、共和党の候補者指名を獲得する可能性が高いとみられている。

祈りの集会も開催


ナンシー・ペロシ下院議長(民主党、カリフォルニア州)は、事件からちょうど1年となる日に首都で記念式典を行う計画を発表している。歴史家たちがこの事件について話し合うほか、議員らが同日の経験や、それをもとに考えることなどを共有する機会になるという。祈りの集会の様子は、ライブストリーミングで配信される予定だ。

編集=木内涼子

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