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Photo by Sean Gallup/Getty Images

出産入院時に新型コロナウイルスへの感染が確認された妊婦は、そうでない妊婦よりも死産のリスクが高いことが、米疾病対策センター(CDC)による大規模な調査研究で裏づけられた。新型コロナにかかった妊婦の死産率は、感染力の強い変異株「デルタ株」の流行後に上がったこともわかった。米国では妊婦のワクチン接種率は依然として低く、CDCは妊娠中の女性についても接種を強く勧告している。

CDCが病院での出産120万件超を分析したところ、デルタ株が流行する前の時期にも、新型コロナの陽性反応が出た妊婦の死産率は0.98%と、陰性反応だった妊婦の0.64%よりも高かった。

その後、デルタ株が最も優勢な株になった時期(2021年7〜9月)には、新型コロナにかかった妊婦の死産率は2.7%に上がる一方、かかっていない妊婦の死産率は0.63%とほとんど変わらなかった。

CDCはこれより前、新型コロナにかかった妊婦では死産のほか、早産、母子の集中治療室(ICU)入室、母親の死亡などのリスクが高まるという報告書を発表しており、今回の調査結果はそれを裏づけるかたちになった。

米国では9月、ミシシッピ州の保健当局が、新型コロナ患者の妊婦では死産率が通常の2倍近くにのぼっていることを明らかにしていた。

CDCの9月の報告書によると、同月27日時点で、米国内で新型コロナで入院した妊婦は2万2000人超、新型コロナで亡くなった妊婦は161人となっている。

妊婦のワクチン接種率は全米平均よりもはるかに低い。CDCによると、11月13日現在、妊娠前か妊娠中にワクチンを2回接種した女性は妊婦全体の35.3%にとどまっている。

CDCは8月、新型コロナのmRNAワクチンを接種した妊婦約2500人のサンプル調査で、流産率は13%と通常の流産率(11〜16%)と変わらなかったことを明らかにしている。

編集=江戸伸禎

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