ビジネス

2021.11.18 16:30

人手不足の今こそ、「求職者目線」の求人へ大なたを

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応募過程もまたばかばかしい。すでに履歴書に記載されている情報を、長ったらしくエラーの起きやすいオンライン応募時にもわざわざ入力するのは、まったく時間の無駄だ。
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職務記述書や面接の各段階で質問を加えていくというやり方になっているために、採用過程はスムーズに進まず、全体的に時間がかかる。応募者は合計で3〜10人との面接を強いられる。企業側はこのほか、薬物検査なども行っている。その結果、採用までには1カ月から半年かかるのが現状だ。

求人側と求職者側の間では往々にしてコミュニケーションが不足しており、求職者側には十分な情報が与えられない。その一方で、応募者は、仕事の成果物のサンプルを無償で提出することを求められたり、資料や課題などをやはり無償で作成するように指示されたりもする。「仕事の成果物を評価する」という名目で、知識やアイデアを吸い上げようとしていると感じる人も多いだろう。

応募者は、すべての輪をくぐり抜けたと思ったのに、企業側からなんの音沙汰もなくなるという憂き目に遭うこともある。
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調査によると、大半の労働者はリモートワーク、少なくともリモートとオフィス勤務を組み合わせたハイブリッドな働き方を望んでいる。だが、企業側はそうした声に耳を傾けず、従業員のオフィス勤務復帰を推し進めている。

出木場の言っていることは方向性としては正しいが、彼が示したのはささいな修正にとどまっている。ビジネスSNSの「リンクトイン」でちょっと検索しただけで、面接過程全体についておぼえた不満について、メンバーたちがそれぞれ自分のつらい体験を交えながら語っているのに気づくだろう。

改善に向けて、大きな変化が求められているのは明らかだ。

編集=江戸伸禎

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