職場での人間関係を強化していくためには、意識的な努力が必要だ。そのために重視すべき4つのポイントを紹介しよう。
カギはコミュニケーション
職場で強固な人間関係を築きたいなら、オープンなコミュニケーションを交わすことがいちばんの早道だ。つまり、誰もが自分の意見や考え、不満、疑問、フィードバックをシェアできる機会が得られるようにすることだ。ここで鍵になるのは、頻繁かつ健全なやりとりを、日常業務における習慣にすることだ。
マネージャーやリーダーは、会社や業務に関係した情報を入手したらすぐに従業員に伝え、頻繁にフィードバックを提供することを心がけよう。そうすれば、従業員は業務を遂行するうえで必要な情報をつねに把握でき、不明点や疑問点は残らない。また、フィードバックを提供すれば、上司と部下が良好な関係を育みやすくなる。部下一人ひとりが成長し進歩できるよう、上司が心を砕いていることを示せるからだ。
チームにとってコミュニケーションは、関係を構築できるかできないかを左右する要素だ。オープンなコミュニケーションがないと、問題があっても見過ごされ、メンバーは個別に仕事に取り組むことになる。それでは、一人ひとりが自分のために働いているような気持ちになり、団結しているという一体感を得られない。リーダーは、チームのコミュニケーション習慣を確立し、適切なコミュニケーション手段(Slackやメール、Zoomなど)を選択して、その効果的な使い方をメンバーに教える必要がある。
広い心を持つ
強固な関係を築くためには、つねに開かれた心を持つことが必要だ。マッチングサービス「アンビアンス・マッチメイキング(Ambiance Matchmaking)」の創業者レスリー・ワードマン(Leslie Wardman)は、広い心を持つことについて素晴らしいアドバイスをしている(恋愛関係以外にも当てはまるものだ)。
「自分の信念を犠牲にしたり妥協したりしたくはないだろうが、それと同時に、批判的になるべきではない。心を開き、自分に誠実であり続けよう」。ワードマンはさらに、自分にとって超えたくない一線を把握し、自らが持つ偏見を意識し、つねに自分という人間を意識する必要があると説明する。短絡的に考えたり、結論に飛びついたりしそうな自分に気づくことができれば、最初に抱いた性急な判断にブレーキをかけ、広い心を持つよう自分自身に言い聞かせることが容易になる。