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Leonel Calara / shutterstock.com

eスポーツとゲーム関連のコンテンツに特化した動画ストリーミングネットワークの「VENN」が10月20日、シリーズAラウンドで2600万ドル(約27億円)を調達したとアナウンスした。昨年9月に「eスポーツ分野のMTV」を目指すと宣言した同社は、そのゴールに向かって前進を続けている。

今回のラウンドは既存出資元のeスポーツ関連の投資ファンド「Bitkraft」と新たな出資元で米国最大のテレビ局所有者である「Nexstar Media Group」が共同で主導した。さらにEldridgeやWISE Ventures、Alumni Ventures、Josh Kroenkeらも出資に参加した。

VENNへの投資の一環としてNexstar Mediaは、ローカルテレビ局へのコンテンツの独占販売権を確保し、VENNの取締役会のメンバーを任命する。

「新たな資金調達により、当社はコンテンツ制作能力を増強し、配信先を多様化させ、次の成長段階に進む」とVENNの共同創業者で共同CEOのベン・クーシンは述べた。

クーシンによると同社は、Nexstarとの提携により全米の197のローカルテレビ局にリーチを拡大し、米国内で月間アクティブユーザーが1億人を超えるデジタルプロパティを展開していくという。

「VENNはストリーミングとデジタルに特化した新時代のTVネットワークであり、ミレニアルとZ世代向けの最先端のコンテンツで顧客を魅力する」と、NexstarのCEOとCFOを兼任するThomas E. Carterは述べた。

「当社はVENNのコンテンツを流通させて若い顧客を取り込み、ローカルテレビ局に新たな機会を提供していく」と彼は続けた。

今回の資金調達のアナウンスと同時にVENNは、元MTVのコンテンツ製作主任のJeff Jacobsをエグゼクティブ・バイスプレジデントとして招き入れたと発表した。

「当社はゲーム業界とケーブルTVネットワークに深い知見を持つメンバーで運営されている。Jeffの力を借りて、当社のネットワークをさらに拡大してく」とクーシンは続けた。

VENNはここ最近、急激にリーチを拡大しており、先日はアクティブアカウント数が4000万件を超えるRoku Channelでの配信を開始した。Roku ChannelはPLEXなどのサービスや、サムスンやLGのスマートテレビでも視聴可能だ。

VENNの昨年のシード資金調達には、eスポーツ分野の重鎮らが顔を揃えていた。世界で最も人気のeスポーツリーグであるLeague of Legendsを生み出したライアットゲームズ共同創業者のMarc Merrillや、アマゾン傘下のTwitch共同創業者のKevin Lin、ブリザードエンターテイメントの創業に関わったMike Morhaimeらだ。

VENNは新興のネットワークでありながら、既にゲームとeスポーツのコンテンツ分野ではメジャーなプレイヤーに成長した。同社はサブウェイやアディダスなどの大手企業とも、広告契約を結んでいる。

編集=上田裕資

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