夏の長期休暇は、旅行も王道。ロサンゼルスやサンフランシスコ、ラスベガスなどのアメリカ西海岸は、ハワイから5時間前後のフライトで到着できるため、人気の旅行先だ。また日系人の多いハワイでは、日本の各都市も観光旅行先として人気が高い。ハワイに暮らす日本人は、毎年夏休みを利用して子どもと一緒に日本に里帰りするのも一般的だ。
さらに、アメリカ本土や日本よりも身近な場所で楽しめるのが、ハワイの島々への旅行。ハワイには、ホノルルがあるオアフ島のほか、火山国立公園のあるハワイ島、一大リゾート地も多いマウイ島など、観光客が訪問できる島は全部で6つある。もっとも近代的に発展しているのがオアフ島だが、他島は手付かずの自然が残されており、まったく違う表情を見せてくれる。そんな、通称「ネイバーアイランド」への旅行は、身近でありながら違うハワイの魅力を体験できるアクティビティだ。
ハワイには手付かずの自然が残され、現地の人が別の島に遊びに行くことも多い (Unsplash)
東京以上のペースで7月末から感染者が急増
しかし今年のハワイの夏休みには、新型コロナウイルスが影を落としている。
3月に初めてハワイ内で感染者が確認されて以来、3月下旬から始まったロックダウンにより、5月には新規感染者が0人となる日も出るなど成果が見られた。しかし5月から感染リスクに応じて段階的に経済活動が再開されたことで、6月頃から再び感染者が一日あたり数十人程度に増加した。
7月末になると、感染者数が7月29日は109人、7月30日は124人、7月31日は123人と、3日連続で3桁の記録を更新。8月には感染者が200人以上となる日も増え、8月13日には355人の過去最高を更新。感染者数は連日3桁の日が続いている。
ちなみに、東京都の感染者数が2日連続で400人を超えたことがニュースとなったが、東京都の人口はおよそ1400万人。一方ハワイ州の人口は約141万人、オアフ島は95万人で、感染の大部分はオアフ島で発生している。ハワイと東京の人口比率をみると、現在のハワイの感染者がいかに多いかわかるはずだ。そしてこのまま急増が続くと、キャパシティオーバーとなる病院も出てくると報じられている。