Forbes JAPANは11月25日、「
日本の起業家ランキング2020」を発表した。同ランキングは、「新しい日本」をつくる存在として日本経済を牽引する起業家を応援するというコンセプトのもと、2015年から開催し今年で6度目。本年のTOP20には新たに選出された起業家も多く、スタートアップ新時代到来の兆しが見られる結果となった。
「
日本の起業家ランキング2020」の1位に輝いたのは、「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」ことをミッションに掲げる、ニュースアプリ「SmartNews」を運営するスマートニュースの鈴木健と浜本階生。
2位にランクインしたのは、介護をはじめ様々な「社会課題の解決」を目指すAI企業、エクサウィザーズの石山洸と春田真。そして3位に、11月に東京証券取引所から上場承認を受けた、テクノロジーを活用した事業やプロジェクトを通じて医療ヘルスケアの未来をつくる、メドレーの瀧口浩平と豊田剛一郎がランクインした。BEST10は次の通り。
起業家ランキング2020 BEST101位 鈴木健 浜本階生(スマートニュース)
2位 石山洸 春田真(エクサウィザーズ)
3位 瀧口浩平 豊田剛一郎(メドレー)
4位 長谷川潤(Omise)
5位 赤川隼一(ミラティブ)
6位 中島徳至(Global Mobility Service)
7位 庵原保文(ヤプリ)
8位 愼泰俊(五常・アンド・カンパニー)
9位 袴田武史(ispace)
10位 平野未来(シナモン)
また、TOP20にランクインした起業家は次の通り。
日本の起業家TOP20(順不同)
坂野哲平(アルム)
佐竹晃太(CureApp)
安部泰洋(フロムスクラッチ)
宮田昇始(SmartHR)
稲田武夫(オクト)
柴山和久(ウェルスナビ)
康井義貴(Origami)
中村友哉(アクセルスペース)
十河宏輔(AnyMind Group)
水野雄介(ライフイズテック)
ランキング入りした起業家へのインタビュー記事は随時、
特設ページ(
https://forbesjapan.com/feature/startup/)にて更新していく。
※本年度より、過去BEST10に3度選出された起業家は殿堂入りとした。今回該当する起業家は、岡田光信(アストロスケール)、南壮一郎(ビズリーチ)、佐々木大輔(freee)、杉江理(WHILL)の4名。過去のランキングでは、フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリの山田進太郎(2015〜2017年:1位)や、印刷や物流のシェアリングプラットフォームを運営する「ラクスル」を運営するラクスルの松本恭攝(2018年:1位)などの起業家が選出されている。ランキング入賞後に上場を成し遂げている起業家も多い。
今年も例年と同様に「グローバルで活躍できるか」「時価総額1000億円を超えられるか」「成功への時間軸を重視した事業の実績・成長性」「経営者・経営チームの成熟度」「社会課題解決に取り組んでいるか」の5点を選定基準に起業家を選出した。
「日本の起業家ランキング2020」ランキング評価委員会には、グロービス・キャピタル・パートナーズ マネージング・パートナーの仮屋薗聡一やマネックスグループ取締役会長の松本大に加え、起業家ランキング1位にも輝いたラクスル代表取締役社長CEOの松本恭攝、日本で最も影響力があるベンチャー投資家ランキング1位のグロービス・キャピタル・パートナーの代表パートナー、高宮慎一ら11人が参加している。
ランキング評価委員会松本 大(マネックスグループ)
谷家 衛(あすかホールディングス)
土田誠行(INCJ)
仮屋薗聡一(グロービス・キャピタル・パートナーズ)
伊佐山 元(WiL)
百合本安彦(グローバル・ブレイン)
田中 仁(ジンズ)
千葉功太郎(個人投資家 / Drone Fund)
三好啓介(ジャフコ)
松本恭攝(ラクスル)
高宮慎一(グロービス・キャピタル・パートナーズ)
<アドバイザー>
大櫃直人(みずほ銀行)
本企画を統括するForbes JAPAN副編集長の山本智之は、「今年で6回目を迎える『日本の起業家ランキング』。これまでTOP10に選出した起業家で、上場した企業の時価総額総計は8578億円(11月13日時点)にのぼります。ランキングの根底には、新しい産業を創造する、イノベーションを生み出す起業家たちを表彰し、彼らの挑戦を世の中に伝えたい思いがあります。今年も、あらゆる領域で「良き社会への挑戦をする」と壮大なビジョンを持つ起業家たちに注目していただければ幸いです」とコメントした。
11月25日発売の
Forbes JAPAN 1月号では、「日本の起業家ランキング2020」トップ3受賞者の記事のほか、いま注目すべき200社を網羅した2020年版「日本のスタートアップ大図鑑」も掲載している。