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特定の心理的特性が、心臓の健康に影響を与えることはよく知られている。例えば、ストレスを受けやすいことや怒りやすいことは、心臓の問題を抱えるようになるリスクと関連している。また、うつ病と心臓の健康は密接に絡み合っていると考えられている。

ジャーナル「JAMAネットワークオープン」に今年9月に掲載された研究結果によると、その人がどれほど楽観的であるかという点も、長期的な心臓の健康に関わりがあるとみられる。それは、楽観性が数多くの心理的・生理学的要因と関連していると考えられるためだという。

これらの要因に対する理解を深めることができれば、心臓リハビリテーションに関するより多くの情報を得ることも可能になるかもしれない。

米マウントサイナイ・アイカーン医科大学アラン・ロザンスキ教授を含む研究チームは、過去の15件の研究結果から得た約23万人に関するデータを検証した。対象としたのは、2~40年にわたって被験者の行動、心理的・生理学的状態を追跡した研究の結果。楽観性の程度をさまざまな方法によって測定したものでで、一つの質問に対する答えを分析した研究もあれば、以下を含む複数の質問への回答を分析したものもある。

・前途は有望だと感じることが多い
・自分の将来について、今も前向きな見通しを持っている
・生活の中で幸せを感じる瞬間は多い
・将来の計画を立てることはもうない

研究チームはこれらの結果の大半から、楽観性と心臓の健康レベルの間には「用量反応関係」があることを発見した。つまり、より楽観的な人の方が、心臓がより健康であるということだ。実際のところ、楽観的な人は心臓に問題を抱えるリスクが35%低く、早期死亡のリスクが14%低くなっていた。

編集=木内涼子

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