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カナダでは平均してアメリカの3倍の速さで温暖化が進んでおり、冬場の雨量や熱波が増えている。

カナダ環境・気候変動省が、1948年以降のカナダにおける気候変動に関する研究結果を発表し、この150年間でカナダの気候が温暖化したことは「ほぼ確実」だとした。温暖化の半分以上は人間の活動が原因という。

年間平均気温はカナダ全体で1.7度、北部に限ると2.3度も上がっている。NASAの調べでは年間平均気温の上昇はアメリカでおよそ0.56℃、世界では0.8℃だ。

緯度が高い地域ほど、低緯度の地域より温暖化のスピードが速いことは、世界各地での観測から判明している。その一因として挙げられるのが、暖かい海水を熱帯地方から北ヨーロッパなどに運ぶ海洋循環が鈍っていることだ。

カナダでは気温の上昇によって気候や環境上のリスクに変化が出ている。研究結果によると年間の雨量が増えた一方、夏場の雨量はわずかに減った。さらに夏場の干ばつや山火事、沿岸部の洪水が増えたことも明らかになっている。

科学者らは今世紀の終わり頃にはカナダの氷河の74~96%が失われ、沿岸部での洪水が増え、氷河に頼って生きていた生物が住む場所を失うと予測する。カナダでは今後、温室効果ガスの影響で平均気温が1.8~6.3℃も上昇することが予測されている。

気温の上昇は世界的な傾向だが、カナダのように緯度が高い地域は気温の上昇率が高く、氷河の減少や永久凍土の融解が早く進行する。海氷や氷河、永久凍土、雪などすべての形の氷は今後減少し、カナダの北部では地形やエコシステムが大きく変わることになる。

編集=上田裕資

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